フォルシアの温暖化ガス排出削減目標が、SBTイニシアチブ(SBTi:科学的根拠に基づく排出削減目標)の承認を得た。

 承認された目標は、フォルシアのグローバルな全ての事業運営に伴う温暖化ガス排出が対象(スコープ1および2)で、地球温暖化を1.5度に抑えるという、パリ協定およびSBTiを通じて実現可能な最も野心的な目標設定と合致するもの。フォルシアのスコープ3目標も、現在のベストプラクティスに沿った意欲的な目標として、SBTiの承認を受けている。




フォルシア最高経営責任者(CEO)、パトリック・コラー氏のコメント:


「気候変動による最も深刻な影響を避けるには、さらなる対策が必要であることが、最先端の科学から明らかになっています。フォルシアは企業として、地球に貢献する必要があると確信しています。当社のカーボンニュートラルへの取り組みが、SBTiの承認を受けたのは非常に心強いことです。私たちはこの取り組みを通じて、環境負荷の軽減とサプライチェーン全体での長期的な価値の創出を目ざしています」




 フォルシアは、3段階で展開するカーボンニュートラルプログラムを開始してわずか1年で、このように大きな進歩を果たすことができた。同社は2025年までに、社内の炭素排出量をゼロにする(スコープ1および2)。この目標を達成するため、世界300カ所の拠点にエネルギー消費を15%以上削減する効率的な設備を導入し、施設内外で生産された炭素を除去したエネルギーを使用。2030年までに、管理下の排出量(スコープ3、ただしフォルシア製品を搭載した自動車の排出量を除く)のニュートラル化を目指し、2050年には総排出量実質ゼロを達成する。




 カーボンニュートラルへの取り組みを推進するため、フォルシアは2020年5月にシュナイダーエレクトリックと提携し、同社の助言を受けてSBTiに削減目標を提出した。




シュナイダーエレクトリック会長兼CEO、ジャン=パスカル・トリコワ氏のコメント:


「フォルシアと連携して、効率性向上、炭素排出量の削減、気候変動対策への共通のリーダーシップの発


揮に向けて大胆な行動を起こしたいと考えています。自動車業界のリーダーであるフォルシアのカーボンニュートラル達成に向けた野心的な取り組みをサポートでき、非常にうれしく思います。SBTイニシアチブによる承認は、私たちが始めた取り組みの正しさを明確に示すものです」




 SBTi(科学的根拠に基づく排出削減目標)は、CDP、国連グローバル・コンパクト、世界資源研究所(WRI)、世界自然保護基金(WWF)による共同イニシアチブ。SBTiは、科学的根拠に基づく排出削減目標のベストプラクティスの策定と推進を行い、企業の削減目標を中立的に評価する。

情報提供元: MotorFan
記事名:「 フォルシア:排出量削減目標がSBTイニシアチブの承認を取得