10年ぶりにキャブデザインを一新したキャンターは、「モダン&ソリッド」を基本テーマに、キャンターブランドが培った洗練のイメージを活かしながら、新時代のトラックシーンをリードするにふさわしいフロントフェイスへと進化させた。ふそうバスの19年型「エアロクィーン/エアロエース」、および18年型「ローザ」に採用した新デザインアイデンティティ「ふそうブラックベルト」を、新型キャンターに継承した。これにより、FUSOブランドのデザインアイデンティティを明確にするとともに、新型LEDヘッドライトに象徴される技術面の進化と、小型トラックにふさわしい機敏さを表現した意匠とした。
また、MFTBCの大型・中型及び小型電気トラックで導入しているテレマティクス機能「Truckonnect(トラックコネクト)」を新たに「キャンター」に搭載し、トラックの運行効率化と安全強化のニーズにも対応した。稼働中の車両データを用いて車両を遠隔管理する「トラックコネクト」は、車両の位置情報や燃費、遠隔診断を通じた故障の検知などを確認出来る機能だ。問題発生時には、遠隔診断機能を通じてトラックから発信される車両の各種情報を24時間稼働のサポートセンターでモニタリングし、サービス提供の段取りや予後・予防メンテナンス等の必要なサポートを提供するという。
さらに、新型「キャンター」では、街中での配送業務等で乗り降りを繰り返すことが多い小型トラックの運転ニーズに対応し、スイッチを押すだけでドアの施錠・解錠ができる「FUSOイージーアクセスシステム」を全車標準搭載した。同システムでは、「FUSOイージーアクセスキー」をポケットの中などに入れたまま、ドアノブにあるスイッチを押すだけでドアの施錠・解錠が可能のほか、車両付近からのリモコン操作も可能だ。エンジン始動時にはステアリングコラムにあるエンジンスイッチを押して回すだけで作動し、乗り降りや始動・停止を繰り返す作業の効率化を図った。
左死角に隠れた危険を警告する安全装置だ。ドライバーにとって死角となる箇所をレーダーによりモニタリングし注意を促すとともに、左側方向指示器の作動時やステアリング操作時に警報音とランプで警告する。
フロントバンパーに搭載したミリ波レーダーにより、前方の走行車両または停止車両、さらに歩行者を検知し、衝突の危険を察知するとドライバーに警報を発し、衝突の危険が高まるとブレーキを自動的に作動し、衝突回避や衝突時の被害軽減をサポートする。
車両姿勢を常にセンサーにて感知し、カーブでの横滑り、横転等の危険性が生じた場合、エンジン出力や4輪のブレーキ力を最適に制御し、危険回避をサポートする。
高速道路などでウィンカー操作を行なわず、車両が車線を逸脱した場合、白線認識カメラが逸脱を検知し、ドライバーにブザーとメータークラスタ内Ivis(マルチ情報システム)の表示にて、安全走行を促す。
稼働中のリアルタイムなトラックの情報をユーザーのPC端末でチェックできるサービスだ。車両の現在位置・稼働経路、そして万が一の車両の故障時などのトラブルを確認できるとともに、ドライバーの安全運転の状況もリアルタイムで把握することが可能となる。また、デジタルタコグラフの基本項目も確認することができ、燃費状況も含めた業務効率化を図ることができる。
FUSOイージーアクセスキーをポケットの中などに入れたまま、ドアノブにあるロック・アンロックスイッチを押すだけでドアの施錠・解錠が出来るほか、車両の近くからリモコン操作による施錠・解錠も可能だ。エンジンの始動は、ステアリングコラムにあるエンジンスイッチを押して回せば作動する。
LEDヘッドライトを設定し、さらにサイドターンランプ(ドア側)とフォグランプにもLEDを設定。