TEXT●岡本幸一郎(OKAMOTO Koichiro)
300万円までだったら日本車がいいでしょう。中でもイチオシはトヨタRAV4。もう僕が推すまでもなく売れてますけどね(笑)。このクルマのコスパは驚異的だと思っています。
まずこのサイズ感、そしてデザイン。そして利便性も十分。加えて走りがイイ。4WD性能も相当なものです。
ちょっと予算オーバーだけど「アドベンチャー」を選べば、ダイナミックトルクベクタリングのおかげでより気持ちよ~く曲がれます。僕自身もこれまで歴代RAV4を欲しいと思ったことはなかったけど、初めて欲しいと思いましたよ!(笑)
えっ、このクルマが600万円以下で買えるの?と誰しも思うであろうランドローバー・ディフェンダーです。価格はもっとずっと高いものだとばかり思ってましたよ。
このクルマはとにかくデザイン。目にした人すべてを笑顔にさせる、恐るべきものを持ったクルマです。外見だけでなく新感覚のインテリアもかなりワクワクできます。
悪路走破性は、そんなこと聞くだけ野暮です(笑)。それよりも感銘を受けたのは、こんな2.2トン超もあるクルマが、とてもそうとは思えないほど軽やかに走ることです。実は舗装路もけっこう得意というクルマ。乗り味がとても軽快で快適なんです。それに先進運転支援装備も充実しています。
21世紀のディフェンダーに興味を持っている人はすでに大勢いるでしょうけれど、その人たちの背中を思いっきり押してあげたいし、そのうち町でよく見かけるようになるでしょうけれど、まだ知らない人には、こんなに面白いクルマがあることをぜひ教えてあげたいです。
無制限だったらランボルギーニ・ウルスやベントレー・ベンテイガ、ロールス・ロイス カリナンら超ド級から、レンジローバーのSV、メルセデス・ベンツGLS、BMW X7、アウディQ8などなど、魅力的な選択肢がもりだくさんですよね。
その中でも岡本が推したいのは、テスラ・モデルXかキャデラック・エスカレードです。モデルXは以前も書いたので、エスカレードでいきましょう。とにかくこのクルマ、めっぽう大きくて見栄えもするし、誰の目にも存在感がハンパない。インテリアもゴージャスそのもの。気分はもうアメリカ大統領! これほど巨漢だけど6.2リッターV8エンジンが豪快なサウンドとともにものともせずひっぱってくれます。
そう遠くないうちにこうしたクルマは姿を消すはず。まだ普通に買えるうちに、買える経済力のある人にはぜひ乗っておいて欲しい1台です。
『予算別ベストSUV・3選』は毎日更新です!
ますます人気が盛り上がっているカテゴリー、SUV。自動車メーカーも開発に力を入れており、ラインアップが充実しているのはうれしいのだが、どれを選べばいいのか迷ってしまいがち。
そんな迷えるSUVオーナー予備軍のために、「予算300万円まで」「予算600万円まで」「予算無制限」といった具合に予算別のベストSUVを紹介。毎日、自動車評論家・業界関係者に3台選んでいただくので、明日の更新もお楽しみに。
※今回の企画では、最も安いグレードの価格が300万円以下のSUVは「予算300万円まで」、同じく最廉価グレードが600万円以下なら「予算600万円まで」に分類しています。