REPORT/PHOTO●浜先秀彰(HAMASAKI Hideaki)
問い合わせ:パナソニック
電話:0120-50-8729
パナソニックのAV一体型カーナビ「ストラーダ」がモデルチェンジ。大画面ながら2DINサイズスペースに装着できるフローティングモデル、「CN-F1X10BLD」、「CN-F1X10LD」、「CN-F1D9VD」がリリースされた。
「CN-F1X10BLD」、「CN-F1X10LD」はシリーズ最上級に位置づけられる「F1X PREMIUM10」。どちらにも業界初となる10型有機ELディスプレイを搭載し、CN-F1X10BLDはブルーレイプレーヤーモデル、CN-F1X10LDはDVDプレーヤーモデルとなる。
そして「CN-F1D9VD」は9型液晶ディスプレイを搭載したモデルで、手が届きやすい価格が魅力だ。
注目となるのは「F1X PREMIUM10」の超高画質。有機ELパネルは自己発光方式でコントラスト比が高く、映像の基礎となる黒色を黒浮き(バックライトによる光漏れ)させることなく再現することが可能となる。明暗が存在するシーンでも明るい部分、暗い部分それぞれを鮮明に表現。さらに低反射フィルムや空気層をなくしたエアレス構造を組み合わせることで外光による映り込みも抑制しているという。
下の写真を見てわかるようにディスプレイユニットは従来モデルに比べると大幅にスリム化が図られ、超薄型の4.7mm(最薄部)を達成。外装フレームには高剛性マグネシウムダイカスト、内部にはハニカム構造を採用して必要な強度を確保している。
パナソニック独自の「DYNABIGスイングディスプレイ」を採用し、430車種以上に適合(最新適合情報は同社ウェブサイトに掲載)。しかもディスプレイ部は上下スライド、前後チルト、奥行き調整(取り付け時のみ)、左右各15°のスイングが行え、ドライバーやパッセンジャーから見やすいポジションにセッティングができる。
また、路面→車両→カーナビ本体→ディスプレイへと順に伝わってくる振動を分析し、耐振動性を大幅に向上。ディスプレイの重量を従来比約30%減の約0.7kgに軽量化するとともに画面の反射を抑えることで前後の揺れから発生するチラつき感を抑制。加えてカーナビセット全体の軽量化と新シャーシユニットによるディスプレイ保持部の剛性向上も図っている。
AVソースにはパナソニックだけのブルーレイディスク再生(CN-F1X10BLD)や高感度な地デジを備えているが、これらは有機ELディスプレイの高画質を存分に生かせるもの。これまで以上にリアル感あふれる映像が味わえるはずだ。
ナビ機能では建物の形や道路の形状を緻密に描写する詳細市街地図を全国で表示できるようになったのは嬉しいポイント。さらに方面案内看板は空港や公園を示すピクト表示に対応するなど最新のデータが組み込まれている。土地勘のない観光地や友人宅を訪れた場合にも安心感あふれるドライブを実現してくれる。
もちろん安全、安心機能も充実し、ドライバーが運転に注意すべきポイントを知らせたり、高速道路・有料道路での逆走を警告。高速道路入口での注意案内なども新たに追加された。
オプションには有機ELディスプレイに合わせて高画質化を図った「2カメラ型ドライブレコーダー」や「リヤビューカメラ」をラインアップ。どちらもHD-TVI接続によってHD画質表示が行える。