また、市街地走行から高速道路、さらには建築作業現場などの未舗装路など多岐にわたるため、安全性はもちろん、厳しい使用環境下において高い耐久性や長期間の使用にも耐えられるロングライフ性能を備えたタイヤが求められる。
「アジリス3」は、バン&ライトトラックのあらゆる使用環境を考慮し、そこで使用するユーザーが求めるさまざまな性能を1本のタイヤに具現化することを目的に開発。雨天時に求められるウェットブレーキング性能を向上させ、なおかつ装着初期のその性能をより長く維持できるよう設計されている。さらに日々の過酷な使用にも耐えるタフネスさとロングライフ性能を併せ持つことで経済性およびタイヤの転がり抵抗を低減させることで燃費性能に貢献し、環境性能にも配慮した設計が特徴だ。
同社の従来品と比べて、ウエットブレーキ性能で13%、転がり抵抗性能で16%向上している「アジリス3」。これを実現すべく同社が採用した技術が複数挙げられる。まずは「革新的なフルシリカコンパウンド」の採用。新開発のポリマーによって、高密度のシリカを配合することに成功。ウェットグリップの向上と転がり抵抗を低減、安全性と経済性に貢献する。
次に「フルデプス・サイプ」。新品時から摩耗時まで、トレッド部の優れた剛性バランスを確保。主溝と同じ深さまで刻まれたサイプは優れたウェットグリップ性能を確保し安全性に貢献する。
そして「U字グルーブ」。U字に切られたグルーブは摩耗末期でも適正なボイドレイシオ(トレッドの設置面に対する溝の比率)を確保。優れた排水性能により、雨天走行時の安全性を追求している。
さらに、特許取得したトラック用タイヤの「ストーン・イジェクター」を、初めてバン・ライトトラック用タイヤに採用。石噛みからの損傷を防止、耐用年数の向上に貢献する。
擦れなどに強い「耐アブレージョンラバー」で作られた「サイドウォールプロテクター」は、ミシュランのトラック用タイヤの技術から採用。カーカスの柔軟性を損なうことなく縁石などによる擦れやカットによるサイドウォールの損傷から保護する。