REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)
バイクの運転免許の種類
バイクの運転免許は1から7までの7種類。1(原付)とAT(オートマチック)限定のない2・4・6は、手動式クラッチ付ミッション車及びスクーターともに運転できるが、AT限定の3・5・7は、スクーターなどのクラッチなし車両のみ運転可能。
普通二輪免許 難易度★★☆ 取得可能な年齢:16歳
高速道路で2人乗り(タンデム)する時の「条件」とは?
運転免許の取得方法は、「小型限定普通二輪免許」と同じく、
1:公認の自動車教習所に通う
2:運転免許試験場で直接試験を受ける(一発試験とも呼ばれる)
の2通り。
「普通二輪免許(~400ccまで運転可能)」取得までの流れ
1:公認の教習所を利用する
●公認教習所の基本的な入校資格
・年齢:満16歳以上(16歳の誕生日1ヶ月前から入校可能)
・視力:両眼で0.7以上(メガネ・コンタクト使用可能)
・色別:赤、青、黄色の識別ができること
・聴力:補聴器使用可能
・運動能力:自動車等の運転に支障のないこと
注:各教習所により異なる場合あり
教習所での視力・聴力・運動能力などの適性検査で問題がなければ、「技能教習」と「学科教習」へと進む。
【技能教習】
・1段階:「走る・曲がる・止まる」の基本操作を練習
・2段階:ルールに従った基本走行や、危険を予測した運転を練習
・卒業検定(公認教習所での実技試験)で70点以上獲得すれば、教習所は卒業
【学科教習】
・道路交通法や交通ルールを学習
・「免許なし・原付のみ」は26時限だが、「普通自動車免許」所有者は1時限のみ
・「小型限定普通二輪免許」所有者は免除
卒業後、運転免許試験場で適正検査と学科試験を受け(※普通自動車免許もしくは小型限定普通二輪免許所有者は免除)、合格すれば、公認教習所の卒業者は「技能教習」と「応急救護講習」が免除されるため、免許が交付される。
2:試験場で直接受験する
一発試験に挑む時はもちろん、公認教習所を卒業後も、運転免許証の取得には、必ず住民票のある各都道府県の「運転免許試験場(運転免許センター)」に行く必要がある。
運転免許証取得の申請に必要なものは、
・本籍地が記載された住民票(発行後6ヶ月以内。コピー不可)
・顔写真(6ヶ月以内に撮影されたもの。サイズは縦30mm×横24mm)
・筆記用具(HB以上の鉛筆、消しゴム)
・認印
・メガネやコンタクトレンズ(視力が弱い場合)
注:試験場で直接受験するは、事前に住民票のある「運転免許試験場(運転免許センター)」に問い合わせておくこと。『運転免許試験場』『運転免許センター』『東京/大阪/愛知(管轄の都道府県)』等のワードで検索。
一発試験に挑む時はもちろん、公認教習所を卒業後も、「運転免許試験場」で行われる適性試験。実施するのは、下記の簡単な身体検査。公道を走行するために必要な事項を検査するもので、もしもこの検査で「不適性」とみなされた場合、免許交付は不可。
・視力検査において、両目で0.5以上あること(メガネやコンタクトレンズ使用可能)
・聴力検査(補聴器使用可能)
・色彩識別検査(信号の青、赤、黄など)
・運動能力検査
運転免許試験場での学科試験は、正しい交通ルールやマナーについての試験(マークシート式)。出題の形式は、
・文章問題:90問→交通ルールを中心とした問題
・イラスト問題:5問→イラストをみて答える危険予知の問題
試験時間は30分。95問中、90%以上の正解で合格となる。
学科試験は、各都道府県によって難易度が異なると言われる。具体的には、言い回しを変えて、わざと間違いやすくした「引っ掛け問題」を多用する地域があるのだ。
勉強方法としては、
・教習所で配布された教科書や市販の問題集で勉強
これが鉄則。「勉強の仕方がよく分からない」という人は、教習所の教官、地元のバイクショップ、その地域で運転免許証を取得した受験経験者にアドバイスを乞うのもオススメだ。
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