秋川渓谷エリアのカフェを巡る連載。今回は奥多摩ツーリングの際に立ち寄りたい、茶室のようなカフェ「茶房むべ」をご紹介いたします。秋川渓谷の山々を借景に、贅沢なひとときを過ごせました。隣接するギャラリーでは、アート作品も鑑賞できますよ。




REPORT⚫️村上 菜つみ(MURAKAMI Natsumi)


PHOTO⚫️高橋 克也(TAKAHASHI Katsuya)


※2019年秋に行った取材を元に記事化しています。

 春には一帯がサクラやツツジなどの花に包まれる花の里、あきる野市乙津地区にある「茶房むべ」は、「庭の離れの小さな茶室で素朴なおもてなしができれば……」との思いで始められた、隠れ家的佇まいのカフェ。山々に囲まれた景色に、心から癒やされます。



和風の門構えに、看板の明かりがぽっと光ります。

 石積みの塀と格子戸が趣深いエントランス。掲げられた看板の字は、店主の夫で、建築デザイナーや書家として活動する高橋敏彦氏によるもの。以前にご紹介した「茶房糸屋」の看板や「瀬音の湯」のロゴも高橋氏が書かれたのだとか。



よく見ると看板の周りの装飾もモダンで素敵です。
風情のある藍色ののれんと格子戸を通り、お庭に入ります。
大きな梁や一枚板のカウンターが印象的な店内。

 ダークブラウンで統一されたインテリアが落ち着く雰囲気の店内。ツガの木を使った一枚板のテーブルが重厚な存在感を放ちます。大きな窓からは、額縁のように切り取られたお庭を見ることができます。

繊細なタッチで花が描かれたガラスのランプ。
壁掛けランプ。街灯のようなデザインがレトロです。
オリジナルブレンドの自家焙煎コーヒーを、1杯ずつ丁寧にドリップしてくれます。

 自然豊かな秋川渓谷にある茶房むべは、書家で建築デザイナーとしても活躍する高橋敏彦氏の一家が経営するカフェ。メインのコーヒーは、店主自ら生豆5種類を焙煎しブレンドしているそう。天気のいい日は、テラス席で季節の空気を楽しむのもおすすめです。

新鮮なフルーツがたっぷり添えられたレアチーズケーキ。

 芳醇な香りの自家焙煎コーヒー(750円)のほか、季節のフルーツ添えレアチーズケーキ(750円)が好評。ほどよい甘さがコーヒーにマッチしますよ。また、コーヒーメニュー以外にも、和菓子添えのお煎茶(850円)や土日限定のランチプレートもあります。

ほんのり暖かな日差しを浴びながら、お庭を眺める。贅沢な時間です。
紅葉がイメージされた色鮮やかな羊羹。盛り付けもフォトジェニック!
カフェに併設されたギャラリーでは、高橋敏彦氏の作品が鑑賞できます。

鮮やかな色使いが美しい作品。絵画や絵はがきの販売もありました。
ぬくもりのあるタッチで描かれた書画にほっと癒やされます。
コーヒーを頂きながらアート作品を楽しんで、ほっこりリフレッシュできました。

入り口わきの睡蓮鉢。よく見ると可愛い金魚がゆらゆらと泳いでいました。

 秋川渓谷の自然と山々に囲まれた茶房むべ。和洋折衷のインテリアと、様々なアート作品が並べられた店内は、まるでそれ自体がギャラリーのような贅沢な空間でした。ツーリングの帰り道、のんびり芸術とコーヒーを楽しんでみてはいかが。

●茶房むべ


〒190-0174


東京都あきる野市乙津1312


TEL:042-596-4335


営業時間:11:00~18:00


定休日:無休


※新型コロナウイルスの影響により、営業時間等が上記と異なる場合があります。

情報提供元: MotorFan
記事名:「 【東京・奥多摩ツーリング/第三回 茶房むべ】 村上菜つみのバイクでカフェめぐり