「デジタルOLEDの利点は、完全なコントラストに加えて、均質性が高く、セグメント間のギャップを最小限に抑えることができる点です。将来的にデジタルOLEDは、高い精度と幅広い可変性を備え、パーソナライズされたライティングデザインを実現するための完璧なテクノロジーとなるでしょう。このテクノロジーは、幅広い開発の可能性を提供してくれます」
顧客はQ5を注文する際に、3種類のリヤライトシグネチャーのなかから、好みのデザインを選択することができる。それぞれのライトシグネチャーは、独自のカミングホーム/リービングホームデザインを備えている。また、アウディドライブセレクトのモードを“ダイナミック”に切り替えると、ライトがさらに別のシグネチャーに切り替わる。
一方でOLEDリヤコンビネーションライトは、近接検知機能も装備している。他の道路利用者が、停止しているQ5の後方から2m以内に近づくと、すべてのOLEDセグメントが点灯。Q5が動き始めると、元のライトシグネチャーに戻る。さらに、OLEDリヤライトを搭載した全モデルには、ダイナミックターンインジケーターが装備される。
キャビン内では、先代のMIB 2(モジュラー・インフォテイメント・プラットフォーム2)の10 倍の処理能力を備えた第3世代の「MIB 3」に進化した制御ユニットによるインフォテイメントシステムやコネクティッド機能「Audi connect」が採用された。
ダッシュボードの中央には10.1インチMMIタッチディスプレイを標準装備。このディスプレイはフラットなメニュー構造により、非常に使いやすく、フリーテキスト機能を使用して検索することが可能だ。ドライバーは文字を指先で入力するか、ボイスコントロールシステムを介して入力するかを選択できる。「Audi connectナビゲーション&インフォテインメント」を含むMMIナビゲーションプラス インフォテインメントシステムを組み合わせると、ボイスコントロールシステムはクラウドにアクセスできるようになり、さらに高度な情報を得ることができる。
欧州市場にまず導入されるのは「Q5 40 TDI」で、204ps/400Nmを発揮する2.0L直列4気筒ディーゼルターボエンジン+7速DCT(Sトロニック)に12V電装システムを組み合わせたマイルドハイブリッドパワートレインを搭載。
7.6秒の0-100km/h加速と222km/hの最高速を実現する一方で、マイルドハイブリッドシステムによりエンジンを停止した状態でコースティング(惰性走行)することが可能で、22km/h未満の速度でアイドリングストップ機能が作動。これにより、100km走行あたり約0.3ℓの燃料消費が削減される。なお、Q5 40 TDIの欧州複合モード最高燃費は18.9km/ℓと発表された。
今後は多くのパワーユニットが追加設定される予定で、2種類の4気筒ディーゼルやV6ディーゼル、2.0ℓ直4のターボガソリン仕様「TFSI」に加えて、プラグインハイブリッドの「TFSI e」も、2種類の出力が設定される見通しだ。
なお新型Q5には特別限定モデル「エディション1」が設定される。エクステリアは「Sライン」をベースにブラックトリムパッケージが組み合わされる。専用のデザインエレメントには、フロント/リヤ/リヤドアのブラック仕上げアウディエンブレム、ブラックルーフレール、ブラックエクステリアミラー、カーボンドアトリムが含まれている。ドアを開くと、アウディリングがLEDライトによって地面に投影される。
装備パッケージには、レッドのブレーキキャリパー、19インチホイール、スポーツシートもラインナップされる。ボディカラーは、グレイシャーホワイトやミトスブラックに加えて、新色のディストリクトグリーンやウルトラブルーを選択することが可能だ。