おじいさんの後には、東さんの母の兄弟にあたる叔父さんが、このコロナを大切に保管し続けてきた。その年月、何と35年。叔父さんもいつかは自分の手で動くようにしようとずっと考えていたはずで、このコロナだけはこれまで手放そうとしたり、お店に修理へ出すことはなかった。
東さんがプロのクルマ屋さんとして生活しているのを知って認めてくれたのだろうか、2年前に車庫秘蔵のコロナを託したのだった。そして復活プロジェクトをスタート。母と叔父への恩返しとして、また、いつも仕事でお世話になっている同業の人たちへの感謝の気持ちも込めて、協力してコロナを完成させる計画だ。