・乗り込む(車速0km/h)→ドアを閉めた瞬間の静けさ
・発進する(車速0〜10km/h)→「すっと」動くときの挙動、静けさ、音色
・動く・曲がる(車速10〜40km/h)→しなやか・滑らかな質感
・高速走行(車速100km/h)→静かで心地よい巡航
社内測定による車内音比較では、新型は先代に対してと100km/h走行時のロードノイズは-4dB、会話明瞭度は約7%向上しているそうだ。
パワートレーンは2.5ℓ直4ハイブリッドと、2.0ℓ直4+CVTの2種類。どちらのパワートレーンでもFFと4WDが選択可能なのはうれしい(先代のハイブリッドは4WDのみだった)。ちなみに、先代にあった2.0ℓ直4ターボ+6ATはラインナップから外れている。
先進安全装備は先代から大幅にアップデートされており、RAV4と同等のものが搭載される。プリクラッシュセーフティは歩行者(昼夜)、自転車(昼)の検知が可能だ。また、レーダークルーズコントロールは全車速追従機能付きで、レーントレーシングアシストも備わる。先行車発進告知機能のほか、エントリーグレード以外にアダプティブハイビームシステムが備わる点は新型ハリアーならではだ。
このように、先代に対して大幅な進化を遂げた感のある新型ハリアー。しかし、最もインパクトがあるのはひょっとするとその価格かもしれない。先代は294万9480円からという価格設定だったが、新型はその進化の度合いを考えると、300万円を優に超えてもおかしくなかったはず。しかし、実際には新型のエントリーグレード(「S」グレード)の価格は299万円!
エントリーグレードとはいえ、装備を削ぎ落としたありがちな価格訴求グレードではなく、必要にして十分な装備はそろっている。リーズナブルに新型ハリアーを手に入れたいなら、「S」グレードは要検討である。他グレードに標準の録画機能付きインナーミラーは8万8000円のオプションで追加できるし、17インチホイールが気になるならば後でお気に入りのアフターパーツに交換してもいいだろう。
...と、紹介記事を書いている編集部員が思わず購入モードに入ってしまうほどの魅力が新型ハリアーにはある。RAV4、ライズに続いてトヨタのSUVでまたヒット作が誕生したようだ。
■トヨタ・ハリアー価格
<ガソリンモデル>
S 2.0ℓ直4+CVT 299万円(FF)/319万円(4WD)
G 2.0ℓ直4+CVT 341万円(FF)/361万円(4WD)
G"レザーパッケージ" 2.0ℓ直4+CVT 371万円(FF)/391万円(4WD)
Z 2.0ℓ直4+CVT 393万円(FF)/413万円(4WD)
Z"レザーパッケージ" 2.0ℓ直4+CVT 423万円(FF)/443万円(4WD)
<ハイブリッドモデル>
S 2.5ℓ直4+THSII 358万円(FF)/380万円(4WD)
G 2.5ℓ直4+THSII 400万円(FF)/422万円(4WD)
G"レザーパッケージ" 2.5ℓ直4+THSII 430万円(FF)/452万円(4WD)
Z 2.5ℓ直4+THSII 452万円(FF)/474万円(4WD)
Z"レザーパッケージ" 2.5ℓ直4+THSII 482万円(FF)/504万円(4WD)