REPORT●浜先秀彰(HAMASAKI Hideaki)
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家電品でもおなじみになっているシャープの「プラズマクラスターイオン技術」はプラズマクラスターイオンを発生させることで、空間に漂う不快なニオイを除去したり、浮遊しているカビ菌などの除去を行えるもの。
車載用プラズマクラスターイオン発生機は以前よりシャープ、デンソーがラインアップしており、この「IG-MX15」は2月にリリースされた最新モデルとなる。
設置は簡単で、円筒形のコンパクト(76×78×165mm)な本体をドリンクホルダーに設置し、電源は付属のカーアダプターとUSBケーブルを使ってシガーライターソケットから取得。取付時間は1分もかからないだろう。
洗練されたデザインのボディは質感が高く、高級車のインテリアにも違和感なく納まる。上部には吹出し口、スイッチ、動作確認用インジケーターを集中配置。
運転モードは「ターボプラス」、「中」、「静音」、「おまかせ」の4種類を備え、「おまかせ」では約25分間「ターボプラス」で運転し、その後「中」に自動的に切り替わる。いずれのモードでも動作音はわずかにファンの音が聞こえる程度で不快に感じることはなかった。シャープ発表のデータではターボプラスで33dB、中で25dB、静音で18dBの騒音とのことだ。
このモデルでは従来からの高濃度プラズマクラスターイオンよりイオン濃度をさらに約20%も高めた「プラズマクラスターイオンNEXT」を発生。カビ臭やタバコ臭、汗臭、体臭(30~40代特有のもの)、食べ物臭、ペット臭という車内の「6大付着臭」を除去できる。そしてカビ臭については消臭スピードをこれまでより2倍以上アップさせているという。
実際に使ってみて不快な臭いが一瞬に消える劇的な消臭効果は感じないが、飲食した臭いがいつまでも残るようなことはなくなる。継続的に使用することで無臭に近い状態の車内を作り出すことはできるだろう。多くの人が乗る機会が多い、小さな子供がいる、という場合には、よりプラズマクラスターNEXTの効果を強く感じられるはずだ。
ほかにもシャープの試験ではプラズマクラスターNEXTで高濃度イオンが放出されている状態ではドライバーの集中度合いが高くなり、ストレス度合いが低くなることがわかっている。ロングドライブや都市部の渋滞を走行する場合などでは特に安全運転に貢献してくれる可能性が高い。
電源はUSBからも取得できるためモバイルバッテリーやパソコンと接続すれば、家庭やオフィスなどでも利用できる。295gと軽量で持ち運びも簡単だ。
ボディカラーはホワイト(IG-MX15-W)とブラック(IG-MX15-B)の2種類。好みやインテリアのカラーに合わせて選べる。