組み合わせるトランスミッションは、アイシン・エィ・ダブリュ製8速AT(PSAではEAT8と呼称する)。3つのドライブモードが選択可能。とくにエコモード時は新しく搭載されたフリーホイール機能で、走行条件が合えば、アクセルオフ時にクラッチを切コースティングして燃費改善する。
エコモード: エアコンの最適化、フリーホイール機能により燃費走行に貢献
通常モード: シフトタイミング、ドライバビリティ、コンフォートの最適化
スポーツモード:シフトアップポイントの高速化、アクセルレスポンスの向上、ステアリング フィールの変更
C5 AIRCROSS SUVはFFながらSUVとしての本格的なオフロード性能を備えている。グリップコントロールはシトロエンのラリーフィールドでのノウハウを活用した車輌制御システムで、セン ターコンソールのダイヤルで路面状況に応じたモードを選択できる。マッド(泥)、スノー (雪)、サンド(砂)、そして通常のESCオフが選択可能。FFならではのフリクションロスの少 なさによる燃費の良さと優れた走行性能を両立している。また、ヒルディセントコントロール は勾配が5%以上の急な下り坂でドライバーのブレーキ操作なしに自動的に車速を低速に保つ。センターコンソールのスイッチでオンオフを選択する。
同じ仕様のディーゼル仕様が搭載するエンジンは、2.0ℓ直4ディーゼルターボBlueHDiで、177ps(130kW)/400Nmである。車重は1640kgだからガソリン仕様の方が120kg軽いことになる。トランスミッションは、EAT8つまりアイシン・エィ・ダブリュ製8速ATだ。
燃費性能を比べてみると
ガソリン仕様WLTCモード:13.8km/ℓ
市街地モード 10.8km/ℓ
郊外路モード 14.1km/ℓ
高速道路モード 15.5km/ℓ
ディーゼル仕様WLTCモード:17.1km/ℓ
市街地モード 13.6km/ℓ
郊外路モード 16.9km/ℓ
高速道路モード 19.4km/ℓ
となっている。さすがにディーゼル仕様の燃費性能には太刀打ちできないが、年間走行距離がそう長くないユーザーにとっては、22万9000円の価格差は魅力だろう。もちろん、ガソリンエンジンならではの静粛性とよりシャープなエンジンのフィーリングも楽しめる。
その他の変更点としては、純正装着タイヤがローンチ時の235/55ZR18のオールシーズンタイヤから225/55ZR18のサマータイヤへと変更(現行ディーゼル仕様含む)となっている。