が、Nシステムは警察の公安部門の管轄であり、ある日突然、オービスに変身する可能性は、まず、ないと言っていい。つまり、善良なドライバーにとっては、無害な装置と言える。
ただ、その形状が、今や固定式オービスの主役を張る、LHシステム(ループコイル式Hシステム)とぱっと見、似ているから始末が悪い。当然、ストロボを焚いて撮影しているだけに、特に夜間は、オービスに撮影された! と勘違いしても致し方ない。実は、オービスのストロボ光は、ドライバーに撮影したことを認識させるために赤色が混ぜられているので赤く光る、つまり、Nシステムとは明らかに違うのだが、一般のドライバーはそんなことは知らないだけに、余計な心配を強いられるというわけだ。
では、そんな羽目に陥らなようにするにはどうすればいいか? というと、答えは簡単。実は、現時点で6種類存在する固定式オービスの内、ぱっと見、Nシステムに似ているのはLHシステムだけ。つまり、LHシステムの形状さえ覚えてしまえば、Nシステムはもちろんのこと(特にNシステムは上の写真のように種類は様々であり、いちいち形状を覚えてたらキリがない。)、Tシステム(旅行時間測定システム)やETCなど、勘違いしやすい交通管理システムをオービスと見間違えることはなくなるはず。あとは下表に記したそれぞれの特徴を頭に入れておけば万全だ。
ただでさえコロナ騒動によって不安がつのる、今日この頃。余計な心配は極力、排除したいものです。