しかし、今回の新型コロナウイルスによる肺炎の世界的流行の影響で、モーターショーの中止、延期が相次いでいる。3月からの流れをまとめてみよう。
自動車メーカーの新車発表、コンセプトカーの発表の場がなくなってしまうのは、ファンのみならず自動車産業に与える影響は小さくない。
△:延期
×:中止
○:現在のところ予定とおり
新型コロナウイルスによる肺炎の流行がおさまって8月に延期されたニューヨークショーが開催できれば、これがもっとも近い未来のワールドクラスのモーターショーになる。
いまやすべての自動車メーカーが揃うのは中国の北京モーターショー(と上海モーターショー。隔年交互開催で2020年は北京)だけだ。4月開催予定が、現在のところ日時未定での延期となっている。中国共産党が「COVID-19克服」を謳って開催する可能性はあるし、やるとなれば、会場その他力づくで整える中国だから、まだ開催の可能性はある。
自動車技術の展示会としては世界最大級の人とくるまのテクノロジー展横浜は開催延期となった。同時開催の自動車技術会春期大会は中止となった。人くる展の代替開催については4月末に発表予定。
今年から伝統の1月開催を6月へ変更したデトロイト・ショー。いきなりの中止となってしまった。
フランクフルト・モーターショーの翌年のIAAは商用車のショー。開催は ドイツ・ハノーバーで、いまのところ予定の変更はない。
パリ・モーターショー(パリ・サロン)は現行の形式での開催を断念した。「Movin’On」や「スマートシティ」と呼ばれる併催イベントは、現時点では開催予定だ。パリモーターショー主催団体によると、すべての代替案をメインパートナーと検討しているという。
この11月のショーは、予定通り開催されてほしい。新型コロナウイルスによる肺炎のパンデミックの終息を心から願わずにはいられない。