……なのだが、クスッと笑える仕立てと、締めではジェームスで取り扱う商品やサービスへ落とし込ませる手法は見事。
途中のストーリーから見てしまうと、今時微妙な不倫モノ? と思ってしまうのだが、第2話で語られるには、道子は部長の別れた前妻という設定なのでちょっとホッとする。それなのに、なぜか色々なシーンで現れる道子の恐ろしさや面白さにハマってしまう。 多くのストーリーが部長とその愛車(6代目トヨタ・マークII4ドアハードトップ)の中で展開し、商品やサービスがうまくストーリーの中に絡んで行く。これまで紹介されたアイテムは、第1話「止まらぬ愛」では除菌・消臭、第2話「加速する想い」ではヘッドライトポリッシュコート、第3話「雨のち涙」ではスーパーガラスコーティング、第4話「氷上の出会い」ではスタッドレスタイヤ、第5話「暗闇の誘惑」ではバッテリー点検・交換、第6話「別れの記録」ではドライブレコーダー……といった具合。これらの製品がうまく話のオチを導いている。 その上、全編わずか10秒という展開も、つい次をクリックしたい気持ちにさせる中毒性を生んでいるようだ。
このドラマはすでに1000万回再生突破を記録。また、SPIKERS ASIA 2019【フィルム部門】および【フィルムクラフト部門】グランプリ、第22回アジア太平洋広告際(ADFEST 2019)【フィルムクラフト部門】Script(脚本賞)、2019 59th ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS【オンラインフィルム部門】総務大臣賞/ACCグランプリなど、 2019年度の3つの国内外広告賞を受賞しているという広告業界のプロも認める作品となっている。 話が徐々に進んで行く面白さもあるので、初めての方はぜひとも第1話から順番にご覧いただきたい!
またこの10秒ドラマ制作の裏話はこちらから。