・外気温:23.3℃~24.4℃
・外湿度:11~19%
▶︎ 結果:大型SUVの車内温度の方が高い
テスト開始1時間後には大型SUVの車内温度が43.5℃になり、軽ワゴンより6℃高くなった。その後も車内の温度は上昇した。
赤外線サーモグラフィを見ると、SUVのダッシュボードの方がより赤く高温になっていることが分かる。テスト開始1時間後のダッシュボードの温度はSUVが57.3℃、軽ワゴンが41.0℃となった。
また、ダッシュボードの上に置いたスマートフォンとタブレットは、どの車両も約30分で高温になり、一部の機能を除いて使用できない状況になった。
テスト1の結果では、軽ワゴンと比べて大型SUVの方が、車内温度とダッシュボードの温度が高くなった。要因として、大型SUVは軽ワゴンよりフロントガラスの面積が広く角度が浅いため、より直射日光がダッシュボードに当たっていたことが考えられる。
同じ車2台を使用しテストを行った。A車の車内湿度は屋外と同じ15%、B車は加湿器で車内の湿度を45%まで上げて、一定時間を経過したときに熱中症の目安となる暑さ指数が、それぞれどうなるか計測した。
・テスト開始時の車内温度は約30℃。
▶︎ 結果:湿度が高いと熱中症になる危険が高くなった
開始後、湿度が高いB車の暑さ指数が早く上昇し「厳重注意」となる30.9℃となった。A車も「注意」となる22.9℃となり、同じ気温でも湿度が高いほうが、熱中症になりやすことが明らかになった。
春先から初夏の気候でも、車内の温度は高温になる。また、湿度が高いと熱中症の危険性が高まるので、小さい子どもやペットを車内に残すことは「危険」。少しの時間だからといって、車内に小さい子どもを残すことは止めよう。