・国内出荷時期:2020年4月上旬より順次
・メーカー希望小売価格:¥2,090,000(消費税10%込)
・ボディーカラー:レーサー
Tuono V4 1100 Factoryには、RSV4 1100 Factoryのラインに沿ったマットブラックをベースにトリコロールグラフィックを配した新しいカラースキームで、アプリリアのMotoGPマシン“RS-GP”に見られるようなグラフィックデザインを採用している。
新型アプリリアTuono V4 1100 Factoryは、先進的で効率的な電子制御サスペンションシステムを標準装備している。この電子制御サスペンションシステムは、アプリリアのエンジニアとÖhlinsの密接なコンタクトの元に開発された最先端技術の結晶とも言える。Smart EC 2.0セミアクティブサスペンションの特徴は、フォークとショックアブソーバーの基本設定を簡単にカスタマイズできる点にあり、ハンドルバーのボタン操作でセミアクティブモードとマニュアルモードが選択できる。セミアクティブモードでは、車両から専用ECUに送信されたデータをリアルタイムに処理するアルゴリズムによって、動作に積極的に介入するSmart EC 2.0がサスペンション性能を管理。このモードでは、アプリリアTuono V4 1100 Factoryのサスペンションは、走行ルートのタイプとライディングスタイルに応じて1秒ごとに油圧特性を調整する。
一方、マニュアルモードでは、3つのライディングモードはセミアクティブアシスト無し(機械式サスペ ンションシステムの動作と同じ方法で)に、あらかじめ設定された多彩な設定を提供。セミアクティブモード、マ ニュアルモードともに、ユーザーが選択できる、Track、Sport、Roadの3つのライディングモードがある。
Öhlins製ステアリングダンパーも、Smart EC 2.0システムによって電子的に管理されており、フォークとショックアブソーバー の設定に応じてセッティングを最適化する制御が行われる。4.3インチカラーTFTダッシュ ボードに表示されるOBTi(オブジェクティブ ベースド チューニング インターフェース )が、サスペンションセッティングを表示し、ハンドルバースイッチによって直感的な設定の変更を実現する。
APRC=アプリリア パフォーマンス ライド コントロールは、ワールドスーパーバイクの勝利のテクノロジーから直接フィー ドバックされた特許制御システムだ。緻密な電子制御とシームレスに融合した、Tuono V4 1100に標準装備されている第4世代のAPRC。フルライド-バイ-ワイヤスロットルコントロールと、バイクの動的状態の検出とそれに基づいた電子制御プロセスの最適化を果たす慣性プラットフォームとの完全統合によって、その動作が約束されている。
アプリリアTuono V4 1100 Factoryに標準装備されたAPRCシステムには以下の機能が含まれる。
ATC:アプリリア トラクション コントロール(ハンドルスイッチ部のジョイスティックによって、スロットルを戻す ことなく8段階の設定に即座に調整可能)
AWC:アプリリア ウイリー コントロール(3段階のレベルに調整可能なウイリーコントロールシステムは、左 スイッチボックスによって、ATCと同様スロットルを閉じることなく即座に調整できるようになった)
ALC:アプリリア ローンチ コントロール(サーキットでの使用に限定され、3段階の設定が可能。さらに高効率な動作プロセスを採用した)
AQS:アプリリア クイック シフト(スロットルを閉じることなく、クラッチも使わずにギアシフトが可能な電子制御システムで、クラッチレスのシフトダウンを可能にするダウンシフト機能も備えている。アクセルを開けた状態でのシフトダウン機能はアプリリア独自のもの)
APL:アプリリア ピット リミッター (サーキットでのピットレーンで許可されている最高速度を選択して制限したり、公道上の制限速度に容易に合わせられるようにするシステム)
ACC:アプリリア クルーズ コントロール(電子的管理によりクルーズコントロールの導入が可能になった。 スロットルに触れることなく設定速度を維持できるため、長距離ツーリングに便利)
Tuono V4 Factoryには、公道での安全性を高めるだけでなく、サーキットにおける最高のパフォーマンスも確保できるようBoschと共同開発された、高度なマルチマップコーナリングABSを標準装備。軽量コンパクトなボディユニットに精緻な機能を組み込んだ9.1MPシステムは、左右の加速度、フロントブレーキレバーにかかる圧力、ロール/ピッチ/ヨー角度、減速と安定性を絶妙にバランスさせるブレーキ動作の変化など、様々なパラメーターを常にモニターする専用アルゴリズムにより、ブレーキングとコーナーでのABS介入を最適化した。
ABSシステムは、突発的なブレーキングによるリアホイールのリフトを抑えるアプリリアRLM(リア リフトアップ ミティゲーション)システムとともに機能する。アプリリア専用のマップに従ってセッティングされたコーナリングABSは、感度を3段階に調整可能。
Tuono V4 1100は、独特なキャラクターを持つ65°V4エンジンを搭載した唯一のネイキッドだ。幅の狭いV型構造は、重量を中心に集めたコンパクトなシャシーを実現するのに役立ち、前後長の極めてコンパクトなエンジンの製作を可能にした。進化したイタリアンV4に加えられた変更は、多くのライダーを魅了するキャラクターとサウンドを犠牲にすることなく、全体的な信頼性とパフォーマンスの向上をもたらした。ピストンピンにはDLC表面処理を、コネクティングロッドヘッドは表面研磨処理を施すことで摩擦抵抗を減らすとともに耐久性も高められている。
フロントのBrembo製ブレーキシステムはRSV4から引き継がれたもので、φ330mmのスチール製デュアルディスクをモノブロックM50キャリパーが挟み込む。
サスペンションには、電子調整式ステアリングダンパー、セミアクティブNIXテクノロジーを備え、新しいÖhlins Smart EC 2.0セミアクティブ電子制御サスペンションシステムを採用。セミアクティブTTX テクノロジーを採用したリアのショックアブソーバーは、機械的に調整された従来のユニットに比べて軽く、快適性のために負荷剛性係数を落としている。
エンジン:4ストローク 水冷65°V型4気筒 DOHC 4バルブ
総排気量:1,077cc
ボア×ストローク:81mm×52.3mm
最高出力:175HP(129kW)/11,000rpm
最大トルク:121Nm/9,000rpm
燃料供給方式:電子制御燃料噴射システム、マレリ製48mmスロットルボディ、ライド・バイ・ワイヤ エンジンマネージメントシステム
点火方式:電子制御イグニッションシステム
潤滑方式:ウェットサンプ
始動方式:セルフ式
トランスミッション:6速カセットタイプ アプリリア・クイック・シフト(AQS)付フルクロスレシオ
変速比:
1速…2.600
2速…2.063
3速…1.700
4速…1.455
5 速…1.308
6速…1.222
一次減速比:1.659
最終減速比:42/15(2.8)
クラッチ:機械式スリッパ―システム付湿式多板クラッチ
フレーム:アルミツインスーパーフレーム/Öhlins製 Smart EC 2.0電子制御ステアリングダンパー
サスペンション(F):Öhlins製Smart EC 2.0電子制御、NIXテレスコピック、倒立フォークΦ43mm
ホイールトラベル:125mm
サスペンション(R):Öhlins製SmartEC 2.0電子制御、モノショックビギーバックタイプ
ホイールトラベル:130mm
ブレーキ(F):330mm軽量ステンレス製フローティングデュアルディスク、ブレンボ製M50モノブロック、ラジアルマウント30mm、4ピストンキャリパー
ブレーキ(R):220mmディスク、ブレンボ製32mm2ピストンフローティングキャリパー
ABS:ボッシュ製9.1MPコーナリング ABS 3マップ
ホイール(F):3.5J×17軽量アルミホイール
ホイール(R):6.0J×17軽量アルミホイール
タイヤ(F):120/70-ZR17
タイヤ(R):200/55-ZR17
全長:2,070mm
ホイールベース:1,450mm
シート高:825mm
車両重量:209Kg(燃料90%搭載時)
燃料タンク容量:18.5L