アルファロメオが「ジュリア」で伝説のネーミング「GTA」を復活! 世界500台を限定発売へ
FCAはこのほど、アルファロメオの「ジュリア」に、伝統のネーミングである「GTA」を復活させ、サーキット向け仕様の「GTAm」と合わせて世界500台限定で発売すると発表した。
540psを発揮する2.9Lツインターボを100kgダイエットした軽量ボディに搭載。0-100km/hは3.6秒!
「GTA」とは「グランツーリスモ・アレジェリータ(アレジェリータ=軽量化)」の略称。設立から110年の歴史をもつアルファロメオでは、「GTA」をたびたび設定している。GTAは1965年にデビューした初代ジュリアGTAに端を発しており、1990年代終盤から2000年代初頭にかけて登場した「156 GTA」や「147 GTA」も、初代ジュリアGTAの基本コンセプトに則った作。このたび発表されたジュリアGTAも、1965年にデビューした初代ジュリアGTAの車両コンセプトや機能にインスピレーションを得て開発されている。
ベースモデルは現行ジュリアのトップパフォーマンス仕様「クアドリフォリオ」。このGTAにも2.9L V型6気筒ツインターボエンジンが搭載されるが、最高出力は通常のクアドリフォリオより30psアップとなる540psを発揮する。これに加えて、アルミやカーボン、ポリカーボネイトといった軽量素材を積極的に用いることで、車両重量は100kg削減となる1520kgを実現。パワーウエイトレシオはクラストップ水準となる2.82kg/psをマークしている。0-100km/h加速は3.6秒を誇る。
エクステリアではエアロダイナミクス性能のさらなる追求が図られており、F1世界選手権でタッグを組んでいるザウバーエンジニアリングとの共同開発による「ザウバーエアロキット」を採用。前後トレッドをそれぞれ50mm拡幅したボディに装着されるアクティブフロントスプリッターやサイドスカート、リヤスポイラー、リヤディフュザーといったパーツは、F1マシンから得たノウハウが導入されたものだ。そのほか、アクラポビッチ製チタンエキゾーストシステムや、センターロック式20インチホイールが、特徴的なパーツとして挙げられる。
インテリアではダッシュボードやドアパネル、サイドピラー、シート中央部などにアルカンターラが用いられ、スポーティな雰囲気をさらに高めている。
サーキットトラック向けのモデルとして用意された「ジュリアGTAm」では、大型化されたフロントスプリッターやカーボン製リヤウイングが装着されるほか、リヤシートレスとなるふたり乗りのキャビンには、サベルト製6点式ハーネスを組み合わせるレーシングシートやロールケージ、ヘルメット収納スペース、消化器が装備される。
この新型ジュリアGTA/GTAmのオーナーには、特別なカラーリングが施されたヘルメットや、アルパインスターズ製のレーシングスーツやグローブ、シューズ、そしてパーソナライズされたウール製カーカバーといったアイテムが提供されるほか、アルファロメオ・ドライビングアカデミーが考案したドライビングコースへの招待が受けられる。