ドライビングダイナミクスをさらに高めるべく、後輪に最大で100%駆動力を配分する「クワトロ」四輪駆動システムをはじめ、新たに「スポーツ」モードを備えたESC(エレクトロニック・スタビリティ・コントロール)や、可変ギヤ比を導入したプログレッシブステアリング、アダプティブサスペンションシステムといったアイテムが採用される予定だ。
一方、「e-tron Sコンセプト」はSUVタイプの新世代EV「e-tron」および「e-tronスポーツバック」の高性能ドライブトレインコンセプトとなる。すでに欧州などでは発売されている標準のe-tronには前後アクスルそれぞれに1基ずつモーターが搭載され、総合で360psと560Nmを発揮。最大8秒間の作動が可能なブースト時に408psと664Nmを引き出すことで、5.7秒の0-100km/h加速を実現する。
これに対して「e-tron Sコンセプト」には、リヤアクスルに1基モーターを追加して、フロントと合わせて合計3基のモーターを搭載。通常時は429psと808Nmを発するが、ブースト時は496psと973Nmにアップし、4.5秒の0-100km/h加速をマーク。
リヤアクスルの2基モーターはエレクトリックトルクベクタリングを可能にし、コーナリングパフォーマンスのさらなる向上に加えて、滑りやすい路面などで安定した姿勢維持に寄与する。さらにESCの「スポーツ」モード時にアウディドライブセレクトで「ダイナミック」モードを選択すると横方向のダイナミズムが最高レベルとなりドリフト走行も許容する。これらによって、アウディはEVのさらなる可能性を示すコンセプトが表現されている。
両車の詳細は、日本時間の3月3日17時50分から「Audi Media TV」(下記)で放映されるワールドプレミアプログラムでご確認を。