このような状況を受け、この度トヨタL&Fは、従来オプション設定としていた安全運転支援機能の中から特に「走行制御」と呼ばれる機能を、主力フォークリフトに標準搭載することとなった。具体的には、最高速度を管理者が設定した速度以下に制限する機能や、積荷の状態(揚高と荷重)を検知し車両の加速/減速を自動的に制限する機能等だ。例えば、オペレーターがあせって作業を行い、積み荷を高く上げたままアクセルを急激に踏み込むような誤操作をした場合でも、安定した走行・作業を維持するよう制御する。
トヨタL&Fは、これまでも、顧客の物流現場における、「安心・安全」をサポートしてきた。1998年より、旋回時の安定性を確保(後輪スイングロック制御)する機能や、高揚高時のマスト角度を自動で制御(マストティルト制御)する機能など、「車両の転倒」・「荷崩れ」の防止に貢献する当社独自の安全システム「SAS(System of Active Safety)」を主力フォークリフトに搭載し、多くの顧客に安全を届けている。今回標準搭載する安全運転支援機能との相乗効果で、フォークリフトによる事故抑制に一層貢献できると考えているという。
管理者等があらかじめ最高速度を設定しておくとその速度以上で走れなくなる機能。オペレーターは速度超過に気を配る必要がなくなり、管理者も速度違反を警戒する必要がなくなる。
対象車種:GENEO(gene Bには既に標準搭載)
オペレーターが積み荷を高く上げたままの状態で、アクセルを急激に踏み込む(離す)、またはアクセルを踏み込んだままディレクションレバー*を走行位置に入れる、といった誤操作を行った場合でも、加速/減速を制限することで安定した走行・作業に寄与する機能。
対象車種:GENEO, gene B
*フォークリフトの進行方向を指示するためのレバー
【代表型式】
機種:gene B
型式:8FB15
積載トン数:1.5
望小売価格(千円/税抜き価格):3,211