2位はBMW7シリーズだ。前年4位から2位へ躍進した。3位は前年2位だったキャデラックCT6である。 4位は、なんとポルシェ・パナメーラが入った。パナメーラをこのカテゴリーに入れていいのか議論があるかもしれないが、プレミアムラージクラスセダンということではパナメーラはその資格がある。2019年にパナメーラはレクサスLSより売れたのだ。レクサスLSは前年の9301台から5528台へと大きく販売台数を落としてしまった。
2018年から販売台数を落としたとはいえ、2019年もこのカテゴリーで首位をキープしたのはメルセデス・ベンツSクラスだった。
BMW7シリーズは、フェイスリフトを受けて従来型から約40%大型化したキドニーグリルを採用するなど、ラグジュアリー性と存在感を一層高めた。これが奏功したのか、販売台数は2018年の8271台から2019年は8823台へ増加した。
キャデラックCT6は、2018年の9968台から1700台ほど販売台数を落としてしまったが、このカテゴリー3位に食い込んだ。
ポルシェの4ドア・スポーツクーペであるパナメーラもアメリカで高い人気を維持している。2018年から販売台数を落としてしまったが、6625台はなかなかの数字である。
現行LSは、歴代LSのなかでも成功したモデルとはいえない。アメリカで大成功した歴代モデルからするとメルセデス・べンツにダブルスコアをつけられては不本意と言わざるを得ないだろう。
アウディA8は2018年から大きく販売台数を伸ばした。それでも2963台はレクサスLSの半分、メルセデス・ベンツSクラスの4分の1にすぎない。
ジェネシス(Genesis)はヒュンダイ(現代自動車)が立ち上げたプレミアムブランド(トヨタにおけるレクサスと同じ立ち位置)である。その最上級セダンがG90だ。G90は、3.3ℓV6ターボ(365ps)+8速ATと5.0ℓV8(420ps)8速ATの2種類のパワートレーンをラインアップするモデルである。
2018年の1579台から2019年の1167台まで台数を落としたが、モデル末期ということを考えれば、止むを得ないところだろう。
現代自動車の3つのブランドのうちのひとつ、キア(KIA) のフラッグシップセダン(残りのふたつはHyundaiとGenesis)。基本メカニズムはジェネシスG900と共用している。
ポルシェ初の電気自動車タイカン(Taycan)の130台は販売が始まった12月1ヵ月の数字。単純にこれが12ヵ月続いたら、1560台になる計算だ。2020年はもっと上位にくる可能性がある。