PHOTO&REPORT⚫️近田 茂(CHIKATA Shigeru)
鮮やかなグリーンとシュッツ仕上げの黒ペイントを採用。岩場を走破するオフロード・ビークルをコンセプトに開発されたS-ROCK &Cub-Rock。
見るからに大胆なビッグフットと大きなロードクリアランスに圧倒されてしまう。しかしそれを上回るインパクトは、なんとジムニーとS660の合わせ技であった事。
スチールで制作されたバンパーやパイプドアの採用で見事なまでの変身ぶり。こうした企画提案を実現して披露してくれた所に学生パワーの真髄を見せつけられる思いがした。
ヒッチキャリアに搭載展示のCub-Rockも奇抜なアイデアとデザインセンスが秀逸。
S-ROCKとは逆パターンにあしらわれたカラーリングを始め、リトルカブの小径ホイールを採用しながら、ロングホイールベースに改造。2本のスイングームを異なる位置で切断し、長い方同士で溶接。さらにモノショック・サスペンションへとオリジナルの改造が施されていた。ヘッドランプやハンドル周りもオリジナル・デザイン。
商品力としてはCT125に勝るとも劣らない魅力を覚えたのである。
学生生活の中でこのようなモデル開発を手がけてオートサロンに出展。多くの人の目に触れる機会が与えられる経験は羨ましい限り。後の業界を背負う人材育成にはとても大切。
近い将来、社会へ巣立つこうした若き学生パワーの存在は侮れないのである。