そのブラックアウトされた樹脂の部分には細い横長のスリットが空けられているが、これは冷却のためではなく、左側はホンダセンシングのセンサー類、右側はホーンのためのもの。
特徴的なセンター3本出しエキゾーストエンドや、リヤスポイラー、リヤディフューザーなどは従来型と変わらないように見える。
フロントブレーキはフローティングタイプ(2ピース構造)に変更され、従来の穴あきタイプから通常のディスクとなった。フローティングタイプとなったことで耐熱性が向上されたため、ドリルドディスクとしないことで最適化を図ったという。
今回はドアを開けることが不可能だったため、しっかり撮影することができなかったが、ステアリングの素材がレザーからバックスキンに変更されているようだ。シフトノブは真円に近い形状から、縦長のものにデザインが変わっている。
気になるエンジンのスペックなどは一切明らかにされていない。しかし現在ライバルのルノー・メガーヌR.S.が保持しているニュルブルクリンク・ノルトシュライフェの市販FF最速記録の座の奪還を考えれば、そちらにも手が入っていることは十分に考えられる。
開発責任者を務めた柿沼秀樹さんによれば、ニュルでの記録更新は最重要課題ではなかった、とのことだが、果たして……。2020年の夏とアナウンスされている発売が待ちきれない。