これら高強度鋼板の適用における課題に対し、JFEスチールは高成形性高強度鋼板を『JEFORMA』として体系的に品揃えし、提供している。さらに、材料の性能を最大限に引き出してもらうための、顧客のニーズに合った様々な利用技術を開発し、EVI (Early Vendor Involvement※)活動などを通じて提案してきた。このたび、それらのラインナップが揃ったため、『JESOLVA』として体系化した。これにより、高強度鋼板の適用において、設計から量産に至るまでの様々な課題に対し、総合的なソリューションを提案することが可能となった。
『JESOLVA』は、車体設計を支援する【Design】、部品に成形する【Forming】、部品同士を接合する【Joining】の3つのグループで構成される。JFEスチールは多数の独自技術を保有しており、代表例として、【Design】では軽くて強い車体構造を創出するトポロジー最適化技術、【Forming】では複雑な形状を高精度に成形する最適予成形技術、【Joining】では超ハイテン材部品を高強度に安定して接合するパルススポット溶接技術などが挙げられる。これらの技術は、自動車分野における同社の技術展示・実験複合研究棟であるカスタマーズ・ソリューション・ラボ(CSL、スチール研究所 千葉地区に設置、本年11月に『JESOLVA』のPRのため全面改装)、カスタマーセンター福山(CCF、スチール研究所 福山地区に設置)でも紹介し、さらに活発なEVI活動を推進していく。
JFEスチールは、独自の高成形高強度鋼板(『JEFORMA』)と利用技術『JESOLVA』をセットにして自動車メーカーにソリューションを提案することで、最先端の車体開発から安定した量産まで、あらゆるステージで貢献していく。