REPORT⚫️近田 茂(CHIKATA Shigeru)
PHOTO⚫️山田俊輔(YAMADA Shunsuke)
◼️KTM・1290 SUPER ADVENTURE S .......2,036,100円
自然豊かな雄大なステージへ誘われる。そんなロマンあふれるアドベンチャー・ツアラーがブームを呼び、市場はじわじわと拡大傾向にある。KTMは古くからそんなカテゴリーを見据えた充実のモデルを手掛け、ユーザーサービスにも力を注いできた。
ロングツアラーとしての機能性と、オフロード性能に優れるサスペンションを搭載。しかも搭載エンジンは158hpを発揮する横置き75°Vツイン。排気量は1301ccである。スラントしたノーズには高さ調節できるクリア・スクリーンを装備。燃料タンク容量は23L。テール周りにはTOURATECHのアルミトップケースやパニア搭載への備えが施されている。
しかも驚くべきは、乾燥重量が215kgとかなり軽量に仕上げられている点にある。
共にこのカテゴリーの市場を育ててきた両雄としてBMW R 1250 GSがあり、堂々たるフォルムとプレミアムな仕上がりが人気を呼んでいるが、KTMのキャラクターはメーカーが唄う所の“READY TO RACE”の香り。まさに走りへのエネルギーが漲っている。
端的に言うと、ミドルクラス並の車重とトップクラスのハイパワーエンジンが組み合わせられたエネルギッシュな走りに価値ある魅力が期待できるのである。
扱いの軽さは抜群の走りを生む。
⚫️足つき性チェック(ライダー身長168cm)
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ディテール解説
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◼️主要諸元◼️
排気量:1301cm³
HP出力:158hp
KW出力:118kW
トルク:140Nm
デザイン:2気筒、4ストローク、75°V型
ボア:108mm
ストローク:71mm
スターター:セルスターター
潤滑:3ポンプ式オイル圧送潤滑
トランスミッション:6速
冷却:水冷
クラッチ:PASC(TM)スリッパークラッチ、油圧操作式
EMS:Keihin製EMSライドバイワイヤーおよびクルーズコントロール付き、ダブルイグニッション
CO2 EMISSIONS:129g/km
消費燃料:5.52 L/100km
フレームデザイン:クロームモリブデン鋼製チューブラースペースフレーム。パウダーコート塗装
フロントサスペンション:WP製セミアクティブサスペンション倒立Ø48mm
リアサスペンション:WP製セミアクティブモノショックサスペンション
サスペンションストローク(前/後):200mm/200mm
フロントブレーキ:Brembo製 4ピストンラジアルマウント固定式キャリパー×2、
フローティングブレーキディスクφ320mm
リアブレーキ:Brembo製2ピストン固定式キャリパー、ブレーキディスクφ267mm
ABS:Bosch製 9ME コンバインドABS(オフロードモードを含む。解除可能)
チェーン:X-Ring 5/8 x 5/16"
キャスター角:64°
最低地上高:220mm
シート高:860mm
燃料タンク容量(約):23L
乾燥重量:215kg
◼️ライダープロフィール