2020年秋より本格的な量産を開始する「3D-LiDARセンサー(2020モデル)」は、MEMSミラーによるスキャン方式を採用し、高解像度であることに加え、同社従来品(2018モデル)と比較して5分の1以下の小型化、1.5~2倍の計測可能距離を実現している。画角と計測可能距離の異なる3種類のセンサーと広角タイプを揃えており、それぞれを組み合わせることで顧客のニーズに対応可能。また、物体の検知や自車位置推定などを高精度に行えるソフトウェアを開発しており、顧客への提供も可能だ。
1) 高い時空間解像度と“2018モデル”を大幅に超える計測可能距離を実現
MEMSミラーによるラスタースキャン方式により、時間/空間的に高解像度な検知が可能。また、計測可能距離を従来モデル比1.5~2倍にまで向上させるなど、自動運転車両をはじめ各種用途向けに、精度の高い測定能力を実現している。
2) 車載向けに小型化と耐久性を実現
構成を一体化することで、“2018モデル”と比較し5分の1(800cc)以下と大幅な小型化を実現、車載での活用が可能。MEMSミラーによるラスタースキャン方式に加え、車載機器メーカーならではのノウハウを用いることで、高い耐久性を備えている。
3) 画角と計測距離の異なる3種類の3D-LiDAR
「Short Range」「Medium Range」に加えて長距離用の「Telescopic」と、画角と計測可能距離の異なる3種類の3D-LiDARを揃えている。また「Short Range」と「Medium Range」には3D-LiDARを2台組み合わせた計測幅の広い「広角タイプ」も用意した。各3D-LiDARを組み合わせることで、顧客のニーズに合わせたシステム提案が可能。
4) 車載以外の幅広い用途で活用可能
高い計測性能を生かし、セキュリティ、交通監視用途や船舶、農業・建設機械、ロボットなど車載以外の幅広いシーンでの活用も想定。安心・安全な社会を実現するためのさまざまなソリューションを提案する。