Hondaは、「毎日のデリバリーにちょうどいいビジネスe:スクーター」をコンセプトに、各種集配業務に求められる取り回しの良い車体サイズに納まるコンパクトなEVシステムを搭載したビジネス用電動二輪車「BENLY e:(ベンリィ イー)」シリーズを、法人向けに販売(※1)する。販売の開始は2020年4月を予定している。環境性能に優れた電動二輪車がより多くのユーザーの身近な存在となるよう、普及に向けた取り組みを進めることで、より静かでクリーンな生活環境の提供に寄与していく。

◆「BENLY e:」シリーズは、荷物を積みやすい広くてフラットなリアデッキや、狭い場所や傾斜地での切り替えしなどでの利便性を高める後進アシスト機能を採用するなど、新聞配達や宅配などの集配業務における使い勝手を考慮したビジネス用途向けの電動二輪車として開発。原付一種(第一種原動機付自転車)の「BENLY e: Ⅰ(ベンリィ イー ワン)」と原付二種(第二種原動機付自転車)の「BENLY e: Ⅱ(ベンリィ イー ツー)」のほか、それぞれのモデルをベースに、大型フロントバスケット、大型リアキャリア、ナックルバイザー、フットブレーキを標準装備した「BENLY e: Ⅰ プロ」と「BENLY e: Ⅱ プロ」をタイプ設定している。

◆動力用電源には簡便なバッテリー交換が可能な、着脱式バッテリー「Honda Mobile Power Pack(モバイルパワーパック)」を2個使用。走行時にCO2排出のない「クリーン」で「静か」な電動モビリティーならではの優れた環境性能に加え、低回転からトルクのあるモーターの特性を活かし、荷物の積載時でも力強くスムーズな発進性能と登坂性能を発揮する。また、高効率を追求した駆動電流の制御技術とあいまって、一充電あたりの走行距離はBENLY e: Ⅰ/BENLY e: Ⅰ プロで87km(30km/h定地走行テスト値)、BENLY e: Ⅱ/BENLY e: Ⅱ プロで43km(60km/h定地走行テスト値)を実現した。




(※1)本製品はバッテリーリサイクルの社会的責任の観点から、バッテリーの回収にご協力いただける法人様向けの販売とさせていただきます。購入をご検討のお客様は、2020年3月にHondaホームページ上に開設予定のご商談申し込みサイトよりお申し込み願います。詳細は、別途Hondaホームページにてご案内予定です。

【1】BENLY e:Ⅰ……737,000円(消費税10%含む)

BENLY e: Ⅰ/ロスホワイト


【2】BENLY e: Ⅰ プロ……748,000円(消費税10%含む)

BENLY e:Ⅰプロ/ロスホワイト


【3】BENLY e: Ⅱ……737,000円(消費税10%含む)

BENLY e: Ⅱ(ベンリィ イー ツー)/ロスホワイト


【4】BENLY e: Ⅱ プロ……748,000円消費税10%含む)

BENLY e:Ⅱ(ベンリィ イー ツー)プロ/ロスホワイト


■計画台数(国内・年間)

◆シリーズ合計200台

■メーカー希望小売価格(消費税10%込み)

◆基本セット(車両本体、モバイルパワーパック2個、専用充電器2個)




【1】BENLY e:Ⅰ…………737,000円(消費税抜き本体価格/670,000円)


【2】BENLY e:Ⅰプロ….748,000円(消費税抜き本体価格/680,000円)


【3】BENLY e:Ⅱ…………737,000円(消費税抜き本体価格/670,000円)


【4】BENLY e:Ⅱプロ… 748,000円(消費税抜き本体価格/680,000円)




◎車両本体・モバイルパワーパック・専用充電器の組み合わせについては、ご商談時に照会ください

■主な特徴

◆EVシステム


・EVシステムは、エネルギー密度の高いリチウムイオンバッテリーを採用した電圧48Vのモバイルパワーパック2個を直列に接続させた96V系のシステムだ。


・モバイルパワーパックは、進行方向に対して左右に配置。着脱機構は2個のモバイルパワーパックの固定、固定解除を1個のハンドルで連動する構造としたことで、モバイルパワーパック同士をより接近して配置させることを可能とし、取り回しの良いコンパクトなボディーサイズにも寄与している。


・モバイルパワーパックの充電時は、車体から取り外した単体のモバイルパワーパックを外部電源につないだ専用充電器に接続。ゼロの状態から満充電まで約4時間かかる(※2)。


・モーターはアルミ製のケースとカバーの中にステーターとローターを固定しユニット化。モーターの着脱は、ユニットにて行うことができ、メンテナンスのしやすい構造としている。


・駆動電流をより効率良くモーターへ供給する制御技術を採用することで、モーターのきめ細かなトルク制御とエネルギー効率の向上を実現。ビジネスモデルとしての使われ方を考慮した、低速時のスムーズな走行と後進時のアシスト、一充電あたりの走行距離(※3)、最大積載量(※4)の荷物を積んだ状態で傾斜12°の登坂性能を実現した。


・後進アシスト機能は、車両が停止状態にある時に、リバーススイッチとスタータースイッチを押すことで作動。取り回しやすさに寄与している。




(※2)充電時間は、コンセント接続時の定められた試験条件のもとでの値です。モバイルパワーパックの状態、充電時の環境、などの諸条件により異なります


(※3)BENLY e:Ⅰ/BENLY e:Ⅰ プロで87km(30km/h定地走行テスト値)、BENLY e:Ⅱ/BENLY e:Ⅱプロで43km(60km/h定地走行テスト値)


(※4)最大積載量はBENLY e:Ⅰ/BENLY e:Ⅰ プロで30kg、BENLY e:Ⅱ/BENLY e:Ⅱ プロで60kg




◆車体


・ブレーキシステムは、より効率の良い制動を可能とするHonda独自のコンビブレーキ(前・後輪連動ブレーキ)(※5)を採用。フットブレーキを採用するBENLY e:Ⅰ プロ/BENLY e:Ⅱ プロにも、新開発のフットブレーキ用のコンビブレーキを採用している。




・駐停車時に便利なブレーキロック機構を採用。BENLY e:Ⅰ/BENLY e:Ⅱは右側と左側それぞれのブレーキレバー前部に設置したフロント/リアブレーキロックレバーの操作で、BENLY e:Ⅰ プロ/BENLY e:Ⅱ プロは、右側ブレーキレバー前部のフロントブレーキロックレバーと、インナーポケット下部のリアブレーキロックノブの操作で、前・後輪のブレーキを保持する。




(※5)コンビブレーキは、あくまでもブレーキ操作を補助するためのシステムであり、ブレーキングの基本は左右のブレーキレバー、または右ブレーキレバーとフットペダル(前・後輪ブレーキ)を同時に操作することとする。




◆車体色


・EVのクリーンなイメージを想起させる「ロスホワイト」1色の設定としている。




◆その他の装備


・ヘッドライトは、フロントバスケット取り付け位置の低床化とシンプルでスタイリッシュなデザインを両立させた六角形状とし、省電力に寄与するLEDを採用。


・メーターパネルには、EVシステムのさまざまな情報を分かりやすく表示。スピードメーターや時計に加え、モバイルパワーパックの残量表示のほか、後進時に点灯するリバースインジケーターやサイドスタンドの起立時に点灯するサイドスタンドインジケーターなどを設定している。


・携帯端末などの充電ができるアクセサリーソケットを装備している。




◆付属品


・モバイルパワーパックと専用充電器が各2個付属する。

モバイルパワーパック
専用充電器


■主要諸元……【1】BENLY/【2】e:ⅠBENLY e:Ⅰプロ

◆車体(モバイルパワーパック2個搭載時の性能)


BENLY e:Ⅰ…ホンダ・ZAD-EF07


BENLY e:Ⅰプロ…ホンダ・ZAD-EF08


全長×全幅×全高 (mm):


 BENLY e:Ⅰ…1,820×710×1,025


 BENLY e:Ⅰプロ…1,840×780×1,050


軸距 (mm):1,280


最低地上高(mm)★:115


シート高(mm)★:710


車両重量(kg)


 BENLY e:Ⅰ…125


 BENLY e:Ⅰプロ…130


乗車定員(人):1


一充電走行距離(※6)(km):国土交通省届出値


87(30km/h定地走行テスト値)<1名乗車時>


最小回転半径(m):1.9


原動機形式・種類:EF07M・交流同期電動機


定格出力(kw):0.58※7


最高出力(kW[PS]/rpm):2.8[3.8]/3,000


最大トルク (N・m[kgf・m]/rpm):13[1.3]/2,000


タイヤ:前…90/90-12 44J、後…110/90-10 61J


ブレーキ形式:前…機械式リーディング・トレーリング、後…機械式リーディング・トレーリング


懸架方式:前…テレスコピック式、後…ユニットスイング式


フレーム形式:アンダーボーン


駆動用バッテリー:Honda Mobile Power Pack2個




■道路運送車両法による型式認定申請書数値(★の項目はHonda公表諸元)


■製造事業者/五羊-本田摩托(広州)有限公司


■製造国/中国


■輸入事業者/本田技研工業株式会社




(※6)一充電走行距離は、定められた試験条件のもとでの値です。お客様の使用環境(気象、渋滞等)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります。一充電走行距離は、車速一定で走行した実測にもとづいた値です


(※7)道路運送車両法上の第一種原動機付自転車に分類

■主要諸元……【3】BENLY e:Ⅱ/【4】BENLY e:Ⅱプロ

◆車体(モバイルパワーパック2個搭載時の性能)


車名・型式:


BENLY e:Ⅱ…ホンダ・ZAD-EF10


BENLY e:Ⅱプロ…ホンダ・ZAD-EF11


全長×全幅×全高(mm):


 BENLY e:Ⅱ…1,820×710×1,025


 BENLY e:Ⅱプロ…1,840×780×1,050


軸距(mm):1,280


最低地上高(mm)★:115


シート高(mm)★:710


車両重量(kg):


 BENLY e:Ⅱ…125


 BENLY e:Ⅱプロ…130


乗車定員(人):1


一充電走行距離(※8)(km)


国土交通省届出値…43(60km/h定地走行テスト値)<1名乗車時>


最小回転半径(m):1.9


原動機形式・種類:EF10M・交流同期電動機


定格出力(kw):0.98(※9)


最高出力(kW[PS]/rpm):4.2[5.7]/3,900


最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm):15[1.5]/1,500


タイヤ:前…90/90-12 44J、後…110/90-10 61J


ブレーキ形式:


 前…機械式リーディング・トレーリング


 後…機械式リーディング・トレーリング


懸架方式:前…テレスコピック式、後…ユニットスイング式


アンダーボーン:駆動用バッテリーHonda Mobile Power Pack2個




■道路運送車両法による型式認定申請書数値(★の項目はHonda公表諸元)


■製造事業者/五羊-本田摩托(広州)有限公司  


■製造国/中国


■輸入事業者/本田技研工業株式会社




(※8)一充電走行距離は、定められた試験条件のもとでの値です。お客様の使用環境(気象、渋滞等)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります。一充電走行距離は、車速一定で走行した実測にもとづいた値です


(※9)道路運送車両法上の第二種原動機付自転車に分類

■モバイルパワーパック

バッテリー種類:リチウムイオン電池


バッテリー電圧/容量(V/Ah):50.4/20.8

情報提供元: MotorFan
記事名:「 ホンダの新型電動ビジネスバイク「BENLY e:」、50ccクラスと125ccクラスの2カテゴリーを展開。