同展示会は「第10回高機能フィルム展」「第8回高機能プラスチック展」「第6回高機能金属展」「第4回高機能セラミックス展」「第3回接着・接合EXPO」「第2回高機能塗料展」「第29回液晶・有機EL・センサ技術展」「Photonix2019」の8種類で構成されている。
このうち「第3回接着・接合EXPO」には、「フクピカ」や「ガラコ」をはじめとした一般向けカー用品に加え、業務用洗浄・コーティングツールを数多く手掛けるソフト99コーポレーションが出展。素材の表面を改質し密着性を高める「フレイムボンド」を出品し、その施工作業を実演した。
REPORT●遠藤正賢(ENDO Masakatsu)
PHOTO●遠藤正賢、ソフト99コーポレーション
コーティング剤のノリともちが悪い、色が早く褪せてくる…。
愛車の手入れを自分でしているクルマ好きならば多くの人が、ドアやボンネットなど金属(主に鉄鋼)製のパネルに対し、バンパーやスポイラーなど樹脂(主にPP(ポリプロピレン))製のパネルは扱いにくいことを、少なからず感じ取っているのではないだろうか?
これは、PPが鉄鋼に対し親水性が低く、塗料やコーティング剤などとの密着性も低いために起こる現象。擦ったりぶつけたりして修理するうえで、細かな凹凸を埋めるパテを塗り、はがした色を塗り直す際にも、同様の悩みをプロの鈑金塗装工場でも抱いていた。そうした悩みを解消し、バンパー修理の作業性を大幅に向上させるため、2012年に誕生したのが「フレイムボンド」だ。