REPORT●ケニー佐川(SAGAWA Kentaro)
BMWは直4エンジン搭載のクロスオーバーモデル、S1000XRの新型とともに新たに並列2気筒搭載のF900XRを投入。同時にロードスターモデルのF900Rを発表した。 特に注目したいのは中間排気量モデルであるFシリーズの2台だ。エンジンはF850GS用をベースに排気量を895ccに拡大し最高出力を105psにアップ。車体も新設計でメインフレームは剛性を最適化されたスチール製ブリッジタイプ採用。サスペンションはフロントに倒立フォーク、リヤはシングルショックを備えたアルミ製両持ちスイングアームを組み合わせる。ちなみにストローク量はフロント135 mm(F 900 R)と170 mm(F 900 XR)、リヤは142 mm(F 900 R)と172 mm(F 900 XR)と目的に合わせて最適化。 また、世界初という軽量プラスチック溶接燃料タンクやLEDライト、コネクティッド機能のTFTディスプレイなど装備も最新化。「Rain」と「Road」の2つのライディングモードとABSとASCが標準装備され、さらにオプションとして様々な電子制御機能を追加したライディングモードProやダイナミックESAなども用意されるなど本格的だ。今までBMWの中では割と地味な存在だったFシリーズとXRファミリーの強化が今回の狙いのようだ。