Little Darling Coffee Roastersは、11月7日にルノー・カングーの限定車「エヴァジヨン」の発表会が行われたシェアグリーン南青山の敷地内にあるカフェ&ダイニングだ。今回、カングー エヴァジヨンの発表会に合わせ、MF記者を含むメディア関係者にレクチャーしてくださったのだ。
今回、教えていただくのは、近年ヨーロッパではメジャーになりつつあるスティーピングという抽出方法だ。
これは、ヤカンに入れたお湯に挽いたコーヒーを直接入れ、味がしみ出すのを待って、そのまま上澄みだけを飲むというもの。もともとコーヒーをテイスティングする際などに用いられていたもので、フィルターなどを通さないのでコーヒー本体の味が楽しめるという。
竹中さんによれば、スティーピングに適しているのは、「深煎り豆」を「粗挽き」したものだという。その理由は以下の通り。
●深煎りは味が出やすく、浅煎りは味が出にくい。よって、深煎りは粗挽き、浅煎りは細挽きにすることが多い。
●粗挽きは風味が飛びにくいため、アウトドアなどに持ち出すのに適している。
●また、フィルターを通さずに上澄みを飲むので、細挽きだとコーヒーの中に粉が混ざりやすい。粗挽きだと沈みやすいので、飲みやすくなる。
では、実際に淹れていただこう。
ヤカンに沸騰したお湯を入れる。今回は1Lの水を用意した。
お湯の中に挽いたコーヒー豆を入れる。1Lの水に対して60gのコーヒー豆で、だいたい4〜5杯分になる。
軽くかき混ぜる。
3分経ったら出来上がり!
あとは上澄みをそ〜っとカップに注ぐだけ。
飲んでみると……確かに旨い! 余計な味がしないというか、ものすごくスッキリとしています。ミルクも砂糖も入れたくない感じ。もちろん、かなりいいコーヒー豆を用意していただいたということもあるのだろうけれど……。
これだけおいしいコーヒーが、こんなに簡単に淹れられるなんて、ネルドリップとかってなんだったの?
竹中さん曰く「最初の一杯は、まだコーヒー豆が多少浮いていますが、時間が経つと沈み切るので、二杯目はちょっと違う味になります。そんな変化を楽しめるのもスティーピングの面白さですね」とのこと。
必要なのは、コーヒー豆、ヤカン、カップ、水、そしてお湯を沸かすための小型バーナーのみ。あまりにもハードルが低く、それでいて本格的なコーヒーの楽しみ方を、みなさんも是非お試しを!