また、加速時や凹凸のある路面を通過するときには、モーターを最適にコントロールすることで車体姿勢の変化を少なくし、快適な乗り心地を提供する。
一方この技術は、路面と車両の走行状況によって前後の駆動力を最適に配分し、さらに4輪のブレーキを個別に制御することにより、各タイヤの性能をフルに活用してクルマのコーナリングフォースを発生。これにより、ドライバーは最小限のステアリング操作で思い通りのコーナリングを楽しむことが可能となる。
さらに、この電動駆動四輪制御技術はさまざまな路面状況でドライバーに高い安心感をもたらす。例えば、雪道などの滑りやすい路面においても、繊細にモーターの駆動力やブレーキのコントロールを行うことにより、高いライントレース性能を実現。ドライバーはどのような路面状況においても、安心してドライブを楽しむことができるようになる。
現在、日産が開発を進めているこの電気駆動四輪制御技術は、「第46回 東京モーターショー2019」で世界初公開されたEVクロスオーバーコンセプト「アリア・コンセプト」に採用している。アリア・コンセプトが市販型に昇華したあかつきには、きっとこの電気駆動四輪制御技術も完成しているに違いない。