残念ながら調達台数は明記されていないが、例えば1台500万円とすると、なんと150台分! もちろん、全部、警察庁で使うわけではなく、警視庁を始めとする各都道府県に配備されるわけだが、とにかく、今後、全国で100台を超える交通取り締まりを主業務とする新品覆面パトカーが走り回ることになる。これも、2020年に向けた交通取り締まりの体制強化の一環なのかどうかはまだ不明だが、少なくとも、ながら運転の罰則強化、あおり運転の法制化、移動オービスの全国配備など、その体制が着々と整いつつあるということには間違いはない。
この10/17に岡山県が公募した入札は、「中央装置付無人速度違反自動取締装置」の設置工事に関するもの。オービス自体の調達入札を見つけることができなかったのは、国道あるいは高速道路に設置されるオービスは、国費によって賄われているので、その入札に関しては警察庁の管轄となり、さらに、現時点で「中央装置付無人速度違反自動速度取締装置」を国内で製造しているのは東京航空計器だけであるため、いわゆる一般競争入札としては公示されなかったのではないか?落札可能な企業が1社だけでは、競争もなにもあったもんじゃないからだ。
いずれにしても「設置工事」の入札を行うということは、いずれは岡山県内に新規固定式オービスが設置されるということは確か。また、その窓口が高速道路交通警察隊であることから、その設置場所は一般道ではなく高速道路ということになる。当情報局の予想では、山陽自動車道上り168.0kp(鴨方IC先)に設置されているHシステムが撤去され、代わりに新品の新L型かLHシステムを設置する可能性が高いと見ている。もちろん、他のポイント、あるいは中国自動車道に新規設置という可能性も捨てきれないが。
ちなみに、この入札の締め切りは11/1。早ければ年内、遅くとも来年の春までには、県内の高速道路のどこかに新規オービスが姿を現すことになる。山陽道鴨方IC先、あるいは見慣れない場所で真新しい事前警告板を見つけたら、スピードメータの確認を忘れずに!