OEGでは、2017年4月よりカーエレクトロニクステストラボにて、車載機器に特化した信頼性試験サービスとEMC試験を融合したワンストップサービスを提供しており、電磁波、温湿度、水・塵(IP試験(注2))、泥水・塩水、振動・衝撃への耐性を幅広く確認することが可能。今回の増設により、OEGが保有するEMC試験が可能な電波暗室(注3)は計15室となった。
OEGは、 今後も進化する次世代モビリティに対応した設備投資と試験技術開発を進め、 車載機器開発メーカー向け信頼性試験サービス事業で、 2020年度に2018年度比3割増の売上を目指します。
注1:EMC試験
EMC(Electromagnetic Compatibility)は電磁的両立性であり、EMI(Electromagnetic Interference)電磁妨害とEMS(Electromagnetic Susceptibility)電磁耐性とからなる。EMC試験は、供試体の電子機器から電磁的ノイズを発生し他に妨害を与えないこと(EMI試験)、および外部からの電磁波で供試体の電子機器が影響を受けないこと(EMS試験)を確認する試験。OEGでは、国際規格ISO/IEC、欧州規格EN、北米規格ANSI、日本規格JIS、そしてメーカー個別規格要求の試験まで対応している。
注2:IP(International Protection)試験
IPとは、JIS C 0920(IEC 60529)に規定された保護等級をコード化してあらわすシステムで、電気機械器具の外郭への異物、ホコリや水に対する試験のこと。IPに続くふたつの数字が保護等級を表し、第一特性数字は、外来固形物に対する保護等級、第二特性数字は水の浸入に対する保護等級を表す。
注3:OEGが保有するEMC試験が可能な電波暗室(計15室)
10m法電波暗室(2室)、3m法電波暗室(1室)、シールドルーム(2室)、ノイズ試験室(3室)、車載暗室(6室)、リバブレーションチャンバー(1室)