液体塗料と粉体塗料のグローバル大手企業であるアクサルタは「2019年自動車用カラー・トレンド・レポート:カラーコンボ」にて、自動車の未来をデザインする自動車用カラー分布を発表した。このレポートでは「カムバック・デュオ」や「スマート・デュオ」など、ユニークな色の組合せを紹介し、グローバルな自動車業界の新たなトレンド、カラートレンドに影響を与えるカラー・サイエンスの最新のイノベーションを明らかにしている。

 アクサルタのグローバル・プロダクト・マネージャー(カラー担当)、ナンシー・ロックハート氏(Nancy Lockhart)は次のように述べている。「新しいカラー技術により、現在のトレンドを活かすだけでなく、将来の車両のニーズを満たすために必要なカラー調色にも対応できるユニークな色と効果のスペクトルを導入できるようになりました。このレポートでは、自動車色の人気についての報告だけでなく、色との関係や、色が自動運転車という新しい市場、消費者カスタマイズへのニーズの高まり、そして地域による志向によってどのような影響を受けているかについて考察しています」




「2019年カラーコンボ」レポートは、現在の自動車業界で形成される色の組合せを開発するため、色のトレンド、色の配合、最新の色技術の関係、そしてアクサルタのグローバル・カラー・ポピュラリティ・データを検討し、編成された。




 2019年の色の組合せは、次のようなもの。




·「スマート・デュオ」:オプティマイズド・ウィズダムとコモンセンスという色が「スマート・デュオ」という豪華でスタイリッシュなブラックを基調とした色を作り上げた。この2色は、他の自動車を検出するためのLiDARまたはレーダー技術を使用した自動車に使われ、異なった色空間を創ることができる。ハイテク車は、塗装の検出とトランスミッションにおいて最適な色空間を必要とするため、自動運転と燃費はこのタイプの自動車の色の選択に影響を与える。




·「トップノッチ・デュオ」:シグネチャー・ブリスとフェイスリフト・デライトの組合せは感情を呼び起こす深いレッド。「トップノッチ・デュオ」カラーの最高の効果を発揮する新技術が注目を集めている。これは豪華な仕上がりの組合せで、世界中のどの地域でも魅力的な色となるだろう。




·「カムバック・デュオ」:ソリッド・ラックとエフェクト・フォーチュンは、アクサルタ・カラーの中では


セージグリーンの色合いで、ユニークな明るい色と暗い色がある。「カムバック・デュオ」グループは、過去によく使われた懐かしい色への需要が増加したことに対応したもので、これらは1970年代から1990年代にかけて自動車や消費材に使われた色を思い出させる。




·「コントラスト・デュオ」:ダーク・ホライズンとライト・スカイラインは、若い世代に人気のブルーの色調。個性的でおしゃれなライトブルーの色調と豪華なダークブルーの色合いが組み合わされている。これらはトレンディな色合いで、エコ・コンセプトと高級車の両方をターゲットにしている。




·「パワー・デュオ」:ブライト・ラグーンとミューテッド・ベイは、幅広い顧客にアピールできるティール色。「パワー・デュオ」は、高い有彩性を持ちながら落着いた独特の色空間を醸し出すという驚くべき特徴を持っている。これらは特に小型車用に設計されており、遊び心とスポーティさの両方を兼ね備えている。




·「ポピュラー・デュオ」:インディビジュアル・サンライトとトラディショナル・サンライズは、思わず微笑むイエローとベージュの色合い。「ポピュラー・デュオ」は、多種多様な消費者の受け入れとマス・カスタマイゼーションという選択肢において、いかに主流の色空間が開発されているかを探るもの。この2色は、様々なタイプの自動車で使用率が高く、世界中で好まれる色を表している。




 アクサルタは今年の初めに、「2019年自動車用カラー・オブ・ザ・イヤー」としてサハラを発表した。サハラは製造工場およびアフターマーケットの両方において、自動車のカスタマイズを主目的とした色で、ゴールデン・ブロンズの色調であらゆるサイズの自動車に暖かさと力強さ、そして高級感を与える。また、黒いルーフ、ストライプ、アクセントなど、ツートーンカラーのデザインの主要色として使用できる。なお、サハラは、「ポピュラー・デュオ」グループに分類される。

情報提供元: MotorFan
記事名:「 アクサルタ コーティング システムズ:「2019年自動車用カラー・トレンド・レポート:カラーコンボ」を発表