・月間販売台数 976台(19年1月〜6月平均値)


・現行型発表 14年2月(一部改良 18年5月)


・JC08モード燃費 22.2 ㎞/ℓ ※「T」系のFF車




REPORT●山本晋也(YAMAMOTO Shinya) 


PHOTO●神村 聖(KAMIMURA Satoshi)


MODEL●藤木由貴(FUJIKI Yuki)




※本記事は2019年9月発売の「2019-2020年 軽自動車のすべて」に掲載されたものを転載したものです。

全幅 1475㎜ 全高 1775㎜ ミラー・トゥ・ミラー 1840㎜
開口高 600㎜


全長 3395㎜ 最小回転半径 4.4m〜4.7m

撮影車の「カスタムT」は15インチアルミホイールを標準装備する。撮影車のタイヤ銘柄はブリヂストンのエコピアEP150だ。2トーンカラーやクリアタイプのリヤコンビランプもカスタム系の特徴。

■カスタムT Safety PLUS Edition(特別仕様車)


全長×全幅×全高(㎜) 3395×1475×1775


室内長×室内幅×室内高(㎜) 2235×1320×1400


ホイールベース(㎜) 2430


トレッド(㎜) 前/後 1300/1290


車両重量(㎏) 960


エンジン種類 直列3気筒DOHCターボ


総排気量(㏄) 659


最高出力(kW[㎰]/rpm) 47[64]/6000


最大トルク(Nm[㎏m]/rpm) 98[10.0]/3000


燃料タンク容量(ℓ) 30(レギュラー)


トランスミッション形式 CVT


駆動方式 FF


タイヤ・サイズ 165/55R15


最小回転半径(m) 4.7


JC08モード燃費(㎞/ℓ) 22.2


車両本体価格 187万560円

乗降性

【前席】ステップ高 340㎜ 助手席シート高 650㎜
【後席】シート高 705㎜ ステップ高 370㎜


実際に乗り込むと数値よりステップは高く感じるが、頭上スペースに余裕があるため、乗降性に難を感じない。後席は座面の高さが気になるが、Bピラーにアシストグリップがあり、小柄なパッセンジャーでも軽々と乗り込める。

先進安全装備

全車に標準装備のプリクラッシュセーフティシステムは、フロントウインドウ内側の単眼カメラをセンサーとして用いる。衝突被害軽減ブレーキは、対車両が約10~80㎞/h、歩行者に対しては約10~60㎞/hで作動する。

撮影車両データ

ボディカラー:ホワイトパール/ブラックマイカ


オプション装備:特別塗装色(7万5600円)/フロアマット〈デラックス〉(2万649円)/ETC車載器(2万4451円)/ドライブレコーダー(3万7929円)

ボディカラー

インパネ

着座状態ではエンジンフードはほとんど視認できず、ノーズ位置は把握しづらい。ブルーが印象的なインフォメーションディスプレイ付き二眼メーターは「カスタム」系と標準系ターボ車に装備。標準系自然吸気エンジン車は大きなスピードメーターだけのシンプルなデザインだ。

前席



フロントはベンチシートタイプで、運転席の方が助手席より大きめだ。クッション性も高く感じる。ダイヤル式のシートリフターとステアリングのチルト機構を備えたことによりポジションは調整しやすい。

後席



後席は左右独立で最大260㎜のスライドが可能。最前位置まで動かしても膝まわりの余裕は十分に確保されている。ダイブダウンで格納するタイプだが、その影響もあってかシートバックが小ぶりな印象を受ける。

ラゲッジルーム

奥行き 260㎜
高さ 1105㎜ 奥行き 1335㎜ 幅 950㎜


後席のスライドによりラゲッジスペースのサイズを調整しやすいが、フロア部分にレールが残ってしまう(レール後端までの奥行きは390㎜)ので、大きな箱などを積む時には注意が必要だろう。また、後席をフラットに格納する際には、あらかじめ最後端にスライドしておく必要があることも覚えておきたい。

うれしい装備

助手席背面のシートバックテーブルは全車に標準装備されるアイテム。ドリンクホルダーは2個、コンビニフックも備わっている。休憩時などに活用したい。

スライドドアのロールサンシェードはカスタム系の全車と標準系のほとんどのグレードに装備。陽射しの強い日中などに冷房効果を高めることも期待できる。

速度固定式のクルーズコントロールは、スムーズに流れる高速道路では役に立つアイテム。ターボ車に標準装備される。

小ぶりだが、剛性を感じるフロントのアームレストは全車に標準装備される。運転の邪魔にならない絶妙なサイズだ。

フロントの空気をリヤに送風することで空調効果を高めるサーキュレーターはベーシックグレード以外に標準装備。

回転式コンビニフックは2ヵ所に設置。インパネ中央の耐荷重は3㎏、運転席背面のフックは耐荷重4㎏となっている。

対向車や先行車を検知して、自動的にハイビームとロービームを切り替えるAHBは、カスタム系に標準装備される。

バードアイ機能付きマルチアラウンドモニターは「Safety Package」系に装備。ボタン操作でルームミラーに表示する。

シートアレンジ

3名乗車+長尺ラゲッジスペース
2名乗車+最大ラゲッジスペース


後席を格納するとフラットなラゲッジフロアが現れることもあり長尺物が積みやすい。ただし、助手席を前にスライドさせると足元が厳しいので、場合によっては助手席に座るのは難しいこともあるだろう。ライバルに比べ、開口高が高いため重い荷物の積載性は不利だ。

オレンジアクセントが映える「アクティブギア」

フロントグリル、ドアミラー、サイドガーニッシュ、ホイールなどの外装をメインに差し色のオレンジを加えた特別仕様車の「アクティブギア」。道具感を前面に押し出しつつ、オシャレな印象もプラス。

バイヤーズガイド

M e-Assist

T Safety Package

カスタムT Safety Package

eKスペースはデイズルークスと違って、標準車にも動力性能に余裕があるターボの「Tセーフティパッケージ」を設定する。価格は自然吸気エンジンの「G セーフティパッケージ」に比べて10 万5840円高いが、アルミホイールやクルーズコントロールも加わる。そうなると実質6万円前後でターボが装着されるから、「Tセーフティパッケージ」が買い得だ。

最も燃費に優れるのがターボのFF(22.2㎞/ℓ)というのは珍しい。ちなみに自然吸気のFFは22.0㎞/ℓ、4WDでもターボが20.4㎞/ℓ、自然吸気が20.6㎞ /ℓと意外と差は小さい。右側パワースライドドアなど装備面でもターボが充実。

情報提供元: MotorFan
記事名:「 〈三菱eKカスタム/eKスペース〉推奨はターボ。次期型にも期待大【ひと目でわかる最新軽自動車の魅力】