※CASE:「コネクテッド」、「オートノマス(自動運転)」、「シェアード&サービス(カーシェアリングとサービス)」、「エレクトリック」の頭文字をとった造語で、今後の自動車産業の動向を示す重要な鍵とされている。
100年に一度の変革期において、両社はさらに絆を強め、力を合わせていくことで、CASE時代においても「走る愉しさ」を追い求め、これまでのトヨタ、スバルを超える、もっといいクルマづくりを目指す構えだ。
業務提携の内容には、両社の強みを持ち寄り、最高に気持ちのいいAWDモデルを共同で開発するほか、86/BRZの次期モデルの共同開発、「スバル・クロストレック(日本名XV)」に続き、他のスバル車への「THS(トヨタハイブリッドシステム)」の搭載拡大、コネクテッド領域での強調や自動運転分野での技術提携が盛り込まれている。
今回の発表に際して、トヨタの豊田章男社長は次のようにコメントを発表している。
「100年に一度の変革の中、今後CASEの進展によってクルマの在り方が変わっても、『走る愉しさ』はクルマの本質であり、しっかりと守り続けるべきものだと思います。私自身もラリーストであり、インプレッサで練習に励んでいた経験などから、スバルの素晴らしいAWDの技術を肌で感じてきました。また一方で、我々トヨタもWRCなどを通じAWDの技術を必死に磨いています。『走る愉しさ』を追求してきた両社が、お互いの持つ強みを持ち寄り、更に関係を深めることで、CASEの時代に相応しい『もっといいクルマづくり』の可能性を追求していきたい」。
一方、スバルの中村知美社長は、「当社とトヨタとの間には既に14年間におよぶアライアンスの歴史があります。その間、商品開発・生産・販売など各分野にて人的交流も含めた絆を深めてきました。ここまで築き上げた両社の関係をもう一段ステップアップさせることにより、CASEなどへの対応力を強めるとともに、お互いに技術を磨き合いながら、両社の共通の想いである『もっといいクルマづくり』を加速させます。これはスバルが提供する『安心と愉しさ』という価値を高めることであり、必ずやお客様にも喜んでいただけることと信じています」と語っている。