「すべてのRSモデルは、類まれなハイパフォーマンスカーを開発するという私たちの情熱を表現しています。25年間、RSモデルは日常生活にエモーショナルな感動と至高のドライビングプレジャーを提供する最高のパートナーとして、ユーザーに愛されてきました」
RSモデルは、それぞれのモデルラインナップの頂点に君臨している。これらのモデルは、日常の使い勝手を損なうことなく、技術的に可能な範囲で、最高のパフォーマンス、プレステージ性、エクスクルーシブネスを表現。
それらの多くは、各マーケットセグメントの先駆者として、また技術的イノベーションリーダーとして存在感を示してきた。その一例が、19年前にバイターボ(ツインターボ)V6エンジンを搭載して発表された「RS4アバント」であり、特徴的な5気筒ターボを積んだアウ「TT RS」。直5ターボエンジンは、最新世代に進化を遂げて数多くのアワードを受賞している。
今から25年前、1994年に最初のアウディRSモデル「RS2アバント」が市場に導入され、RSモデルのサクセスストーリーは始まった。モータースポーツとの深い関連性とそのエクスクルーシブなキャラクターにより、アウディのRSモデルは常に人々を魅了してきた。アウディスポーツGmbH(2016年までの社名はクワトロ GmbH)は、これまでに25のRSモデルを発表してきた。
※「GmbH」とは「Gesellschaft mit beschränkter Haftung」の略で、ドイツ語で有限責任会社の意
1999年には「S4」をベースに2.7LV型6気筒ターボエンジンを積んだ初代「RS4アバント」が登場。2005年に登場した2代目では、420psを発揮する高回転型のV型8気筒エンジンを搭載。このエンジンは直噴の「FSI」技術が導入され、効率性も追求された。
2008年にはビジネスステーションワゴンであるA6アバントをベースとした「RS6アバント」が登場。新開発されたドライサンプ式のV型10気筒FSIエンジン(580psと650Nmを発揮)や、ツインターボ、クワトロシステムを採用。当時、最も強力な量産アウディ車となった。
2011年には「RS3スポーツバック」が登場し、RSシリーズをコンパクトクラスに展開。さらに2013年登場の「RS Q3」は、コンパクトSUVの高性能モデルとして市場を切り拓いた。これらのモデルは「TT RS」から搭載のはじまった2.5L直列5気筒ターボエンジンが横置きに搭載されたのだが、V6エンジンと4気筒エンジンのそれぞれの美点を兼ね備えたエンジンとして高い評価を受けた。
現在はコンパクトクラスからミドルサイズ、そしてSUVに至るまで多彩なモデルで展開されているアウディの「RS」。2019年は計6モデルが発表され、そのうち2モデルはまったく新しいRSモデルになるとのことだ。
7月12日からドイツ・ネッカーズルムのアウディフォーラムで開催中のRS誕生 25周年記念展示会では、希少なモデルを含めた合計14台のRSモデルが見られる。そのハイライトは、2011年にニュルブルクリンク用に製作されたファクトリー仕様の「TT RSレーシングバージョン」、2013年に年間タイトルを獲得した「RS5 DTM」、そして市販には至らなかった「RS 8プロトタイプ」だ。さらに、ブラジル人ポップアーティストのロメロ・ブリットによって特別なグラフィックが施された「RS4セダン」も展示されている。
●アウディ「RS」歴代モデル
1994年:RS2アバント
2000年:RS4アバント
2002年:RS6セダン/RS6アバント
2004年:RS6プラス(限定車)
2005年:RS4セダン
2006年:RS4アバント/RS4カブリオレ
2008年:RS6セダン/RS6アバント
2009年:TT RSクーペ/TT RSロードスター
2010年:RS5クーぺ
2011年:RS3スポーツバック
2012年:RS5カブリオレ/RS4アバント/RS3スポーツバック
2013年:RS Q3/RS6アバント/RS7スポーツバック
2015年:RS3スポーツバック
2016年:TT RSクーペ/TT RSロードスター
2017年:RS3セダン/RS5クーペ/RS4アバント
2018年:RS5スポーツバック