極めて革新的なボルグワーナーのR2S過給システムは、コンパクトなパッケージにウェイストゲート付 きターボチャージャーとVTGターボチャージャーを直列に配置している。エンジンマップ全体にわたって最適な給気を実現し、適正な燃焼に必要な過給を維持することで、排出ガスの低減と燃費の改善を実現する。電動アクチュエータは、ターボチャージャーの案内翼を精密に調節し、タービンホイールの入り口で流入角と速度を制御する。その結果、VTGターボチャージャーでは、タービンの断面積が継続的にエンジンの作動状態に適応して変化し、出力の最適化を図る。この技術は、熱力学上の改善と迅速な過給圧上昇を可能にすることで、優れた過渡応答性能と瞬時の加速を提供し、走りの楽しさを大幅に向上させる。
ボルグワーナー・ターボシステムズの社長兼事業本部長のジョー・ファドゥール氏(Joe Fadool)は、「当社の業界をリードするR2S過給システムは、完成車メーカーが排出ガスの低減と燃費の改善を実現できるようサポートします。BMWグループには当社の先進技術を20年にわたって供給しており、同グループのほとんどの車両にR2S過給システムを供給することを通じて、良好な関係をいっそう強化できることをうれしく思います」と述べている。