718ケイマンGT4との違いは120km/hで自動的にせり上がるリヤスポイラー。効果的なディフューザーは、これまでのボクスターでは考えられないほどのダウンフォースをリヤアクスル付近で発生させるという。
718ケイマンGT4の特色としては、総合的に向上したエアロダイナミクスコンセプトが挙げられる。ダウンフォースは50%増えたにも関わらず空気抵抗のレベルは変わらないことが高効率の証。
両モデルにおけるエアロダイナミクスの向上には、新しくデザインされたリヤサイレンサーのカバーが大きく寄与している。2本のサイレンサーがそれぞれアーチ状に独立したカバーを持つことで、リヤディフューザーのスペースが生まれ、その結果として718ケイマンGT4のリヤアクスル付近におけるダウンフォースは約30% 増加した。
固定式のリヤウイングもさらに効率が向上して先代モデルより20%多いダウンフォースが発生する。これは200km/hでの走行時には12kgのダウンフォースが増えることを意味している。GTモデルならではのスタイリングを最適化したフロントセクションでは、大型フロントリップスポイラーと前輪に沿って流れる空気を整える通称「エアカーテン」が空力のバランスを保つ。
両車ともに、サスペンションは30mmローダウン。PASM(ポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネジメント)やPSM(ポルシェ・スタビリティ・マネジメント)が標準装備され、ハンドリング特性はよりシャープな味付けに。さらに機械式リヤディファレンシャルロックを備えたPTV(ポルシェ・トルク・ベクタリング)がオプション設定されている。718ケイマンGT4ではロールケージや6点式シートベルト、消化器を含む「クラブスポーツ・パッケージ」もオプションで選べる。