〈フォルクスワーゲン・ゴルフR〉モード選択次第でスーパーカーにも、サルーンにも【ひと目でわかる最新スポーツカーの魅力】

Country：Germany


Debut：2013年8月（マイナーチェンジ：17年5月）


車両本体価格：569万9000円〜579万9000円




REPORT●蔵田智洋（KURATA Tomohiro）


PHOTO●神村聖（KAMIMURA Satoshi）

通常モデルよりも約20㎜車高が低い。VolkswagenR GmbHデザインのR専用ホイール（7.5J×18）にブリヂストン・ポテンザS001 225/40R18のタイヤを装着。R専用4本出しクロームデュアルエキゾーストパイプがレーシーだ。

R用2.0ℓTSIエンジンはボア×ストローク＝82.5㎜×92.8㎜とロングストロークタイプ。直列4気筒DOHCターボで最高出力310㎰、最大トルク40.8㎏mと強烈だ。4WDによってこのパワーを伝え、0-100㎞/h加速は現行フォルクスワーゲン最速の4.6秒を記録。

シンプルで落ち着いたデザイン。視界は極めて良好で車幅感覚が掴みやすい。R専用ステアリングは太めで剛性感が高い。最新モデルは写真と異なり、TFT12.3インチ高解像度ディスプレイに速度計と回転計、ナビ画面など表示するデジタルメータークラスターを標準装備する。

上質な本革仕立てのトップスポーツシートはサポート性に優れ、シートヒーターと電動調整機構も備わる。後席は座面の角が斜めにカットされており、前席同様に乗り降りは楽。背筋の伸びた着座姿勢のため長距離走行でも疲労感は少ない。

新開発の湿式多板構造のマルチプレートクラッチを採用した7速DSGを採用する。俊敏なレスポンスとダイレクト感溢れる加速が魅力だ。R専用シフトノブはアルミと本革、カーボン調加飾を施す。吊り下げ式のアクセル、ブレーキペダルは剛性感が高く、タッチも良い。

開口部は大きく、バンパーのすぐ上からゲートが開く。床面はフラットで形状も良く、荷室の幅、奥行きともにCセグメントでの実用性はトップクラス。6対4の分割可倒式シートバックを倒せばゴルフバッグを縦にも積むことができる。