両社によれば「自動車業界は 100 年に一度といわれる大変革期の渦中にあり、トヨタとスバルはコネクティッド、自動化、シェアリング、電動化といった『CASE』と呼ばれる新しい領域への対応をはじめ、これまで以上に広い領域において、スピード感を持った技術開発が求められています。今回の合意は、これまでの両社が深化させてきた協業の中でも、特に対応 が急がれる CASE 領域の中の『E:電動化』への新たな協業に合意したものです」としている。
さらに「EV の商品化においては大容量電池の搭載が必要であり、普及に際しては異次元の電池供給量が求められることに加え、航続距離や充電インフラ敷設状況によるクルマの使われ方の違いから、これまでのアプローチとは違った販売手法が求められるなど、現時点ではコスト・供給・売り方など様々な課題が山積しています。
両社は、これら市場の多様化するニーズや様々な課題にスピード感を持って対応するためには、これまでの発想にとらわれない新しいビジネスモデル、業界の垣根を超えて様々な仲間とともに取り組むことが必要だと考えています」とコメント。
今回はその第一歩として、両社がお互いの得意とする技術を持ち寄り、可能な部分は協調することで、その製品化を加速させながらEV 専用プラットフォームを共同開発していく。同プラットフォームは、Cセグメン トから D セグメントクラスのセダン、SUV 等の複数車種への幅広い応用や、効率的な派生車開発にも対応できるよう開発されることになる。
【今回の声明の骨子】
◆ 両社が培った技術を持ち寄り、EV専用プラットフォーム(中・大型乗用車向け)を共同で開発
◆ トヨタの電動化技術と、SUBARUのAWD(全輪駆動)技術を活用
◆ EV専用プラットフォームをベースに、CセグメントクラスのSUVを共同開発し、両社のブランドで販売