REPORT●安藤 眞(ANDO Makoto)
写真解説●安藤 眞(ANDO Makoto)/編集部
高剛性・軽量ボディ
LSWと構造用接着剤を効果的に採用
操安だけでなく静粛性にも寄与する空力効果
ハンドリングと乗り心地を向上する
「version L」と「F SPORT」には、パフォーマンスダンパーを装備。装着場所は、フロントのサスペンションサブフレーム前側と、リヤのロワバックパネル後側。これによってボディの変形を抑えると同時に微振動を吸収し、操舵応答性と乗り心地の両方を向上させている。
要所にブレースを配置し優れた振動特性を確保
Vブレースの追加でボディ剛性を向上
三層構造で吸遮音性を高めるダッシュインナーサイレンサー
ダッシュサイレンサー(右の赤い部分)のほか、後席背もたれの裏に配置されたシートバックサイレンサーにも、三層構造を採用。こちらは中間にフィルムを挟んで通気を止め、遮音効果を持たせている。
足元から静かにするホイール
ボディ下面にも徹底した吸音対策
サスペンションタワーサイレンサー
アクティブノイズコントロール(ANC)
世界初のデジタルアウターミラー
新型ESを象徴する技術のひとつが、世界初採用のデジタルアウターミラーだ。デジタルならではの使い勝手の良さのほか、空力性能や、死角が減ることでの安全性の向上にも寄与する。
光学ミラーよりも汚れにくい形状
右左折・後退時などに表示エリアを拡大
雨天や窓が汚れても視認性に影響なし!
開発者独自の発想による試験法
第四世代の中容量ハイブリッドシステム
燃費性能と動力性能を両立する
最大熱効率41%を誇る高効率な直列4気筒2.5ℓエンジンに、小型軽量化を実現したバッテリー、ハイブリッドシステム制御を高次元で融合させ、リニアな加速感と優れた燃費性能を両立している。
A25A-FXS spec.
排気量(㏄):2487
種類・気筒:直列4気筒DOHC
ボア×ストローク(㎜):87.5×103.4
エンジン最高出力(kW[㎰]/rpm):131[178]/5700
エンジン最大トルク(Nm[㎏m]/rpm):221[22.5]/3600-5200
モーター最高出力(kW[㎰]):88[120]
モーター最大トルク(Nm[㎏m]):202[20.6]
レーザークラッドバルブシート
“レーザークラッドバルブシート”も、レース用エンジンからフィードバックされた技術。A25A-FXS型はボア径が87.5㎜と小さいため、バルブ面積が小さくなり、吸気効率の点で不利になる。そこで、円筒の圧入式バルブシートを廃止し、シート材を直接溶着させる本技術を採用。圧入スペースのために曲げられていたポートの直線化を図った。
上質な乗り心地と静粛性を提供
サイドウォールの傾斜で高出力対応
ピストンとリングを低フリクション化
高強度なフルバランスクランク
軽量高剛性なコンロッド
レース用エンジン並みのオイルジェット冷却
偏心バレルオイルリングもレーシング技術
スウィングバルブショックアブソーバー
フロント:ストラット/リヤ:トレーリングウイッシュボーン・サスペンション
フロントサスはジオメトリーの最適化を図り、優れた操舵応答性や旋回性を実現。リヤはダブルウイッシュボーン式サスの採用でアーム配置を最適化。操安性と乗り心地を高めた。
NAVI-AI AVS
650段の減衰力を自動で切り替えるAVS
クルマや道路と通信するITS Connect
クルマのセンサーでは捉えきれない見通し外の情報や信号等の情報を、道路とクルマあるいはクルマ同士が直接通信して安全運転の支援をする。右折時注意喚起(上左)やクルーズコントロール時の車間や加減速の制御(上右)、出会い頭注意喚起を行なう。
パーキングサポートブレーキ
アクティブコーナリングアシスト(ACA)
最新の先進安全装備Lexus Safety System+
世界トップレベルの先進安全技術を追求するLexus Safety System+は、レーントレーシングアシストも搭載。単眼カメラとミリ波レーダーの構成はそのままに各機能を進化させ、事故の防止や負担軽減を実現する。
二次被害を防ぐ安全機能も搭載