PHOTO&REPORT●遠藤正賢(ENDO Masakatsu)
BBSといえば、鋳造アルミビレットを鍛造で約1/4にまで押しつぶすことで作られる、軽量高剛性なアルミホイールを製造し、古今東西のスポーツカーやレーシングカーに採用されていることで有名だ。
しかしながら、日本スピンドル製造によれば、ただ鍛造しただけではリム部に厚みが残りやすく、これをさらに薄肉化するには大型のプレス機が必要になるという。
同社のアルミホイール加工機「CW2210EF」は、金型に沿わせて材料をしごくことで金型形状を転写させる「フローフォーミング加工」を行うことが可能。これをリム部の成形に用い、材料の密度を向上させることで、アルミ鍛造ホイールでも大型プレス機を用いることなく強度を高め薄肉化、軽量化を実現する。
会場内の同社ブースにはこの「フローフォーミング加工」を採用して作られたBBSのアルミ鍛造1ピースホイール「RE-V」と、リム部の比較カットモデルを展示。アルミ鍛造ホイールにもさらなる薄肉化、軽量化の余地が大いにあることを示していた。