L5965は、車載バッテリから直接動作させることができるため、プリレギュレータなしで使用できる。レジスタでプログラム可能な出力が電圧設定用の抵抗を不要にし、内蔵レギュレータは外部補正回路なしで使用できる。こうした外付け部品の削減が、小型化と部材コストの低減に貢献すると同時に、外付け部品が使用環境の影響を受けることによる変動がなくなるため、システムの信頼性と精度も向上する。
L5965は、ISO26262に準拠して設計された機能安全メカニズムを採用しており、システムは自動車安全性レベル(ASIL)要件のASIL-Dレベルまで適合できるす。このメカニズムには、エラー・ステータス・ピン、電圧モニタ、接地損失コンパレータ、アナログとデジタルの内蔵自己診断(BIST)機能、および温度モニタなどが含まれる。
L5965は現在量産中で、小型・低コストのQFN48パッケージ(7 x 7mm、ヒートシンク不要)に実装されたサンプルも提供されている。 価格は、1000個購入時に約3.59ドル。