レクサスLCのドアインナーとラゲッッジインナーの他にも、プリウスPHVのバックドアに採用されたことで話題になった。
低コストなSMCと高性能だがどうしても高コストになってしまうオートクレーブ製法の間を埋めるために三菱ケミカルが開発したPCMという製法で作ったトランクリッドも展示されていた。
PCMとは、プリプレグ・コンプレッション・モールディングの略称で、ハイサイクル成形と汎用プレス成形機で成形できるというメリットと超硬化プリプレグを使うことで炭素繊維が持つポテンシャルを十分に活かせるという、新しい技術だ。
今回展示されていたのは、現代ジェネシスG70スポーツのプロトタイプのトランクリッド。インナーはSMCでアウターがPCM製法で作ったものだ。スチール製と比較して、インナーで3.3kg、アウターで3.5kgの軽量化ができたという。トランクリッドで6.8kgの軽量化効果は非常に大きい。
SMCに続いてPCMも普及段階に入りつつあるようだ。