TEXT●大家伝(OYA Den)
2018年11月6日のEICMAに市販予定車として発表された「YAMAHA Ténéré(ヤマハ・テネレ)700」。並列2気筒689ccエンジンでを搭載する、ミッドウェイトアドベンチャーマシンとして、海外はもちろん、日本国内でも今か今かと発売を待ち望む声が聞こえるこのモデルだが、欧州エリアに向けた「2つの魅力的なエキストラパッケージ」設定のニュースが発表された。
まずはその1つ、エクスプローラーパックから紹介しよう。パッケージの説明としては「オフロードでの高い汎用性とともに長距離ロードライディングにも対応させるため、ライダーが旅立つのに必要な装備を提供します」というもの。その内容は72Lのキャリング容量を備えた安全かつ頑丈なアルミニウムサイドケース(もちろんロック可能)に始まり、安定した駐車を可能としつつメンテナンスにも貢献してくれるメインスタンド、スタンダードより広い面積をカバーして33%も厚みを増したスキッドプレート、ケースやボディーパネルを偶発的な損傷から保護するのに役立つチューブラーエンジンガード、そして追加の収容力を与えるモノシートラックという構成だ。
続いて2つ目となるラリーパックも紹介しておこう。こちらは「よりスリリングなアドベンチャーライドを求める人が、ダート走行時にバイクを限界に近づけることを可能にします」というもの。その内容は体重移動しやすくアグレッシブなコントロールが可能となる平坦でより高くなった1ピース・ラリーシート、本格派ラリーモデルの外観を実現しつつダカール仕様の排気音も味わえるアクラポビッチ製スリップオンサイレンサー、路面から強く押し出されたときにトランスミッションが確実に作動するのに貢献するチェーンガードとチェーンガイド、トラブルの元にも成りかねない石や破片を防ぐのに役立つラジエータープロテクター、車体をシャープに見せるために役立つナンバープレートホルダー・LEDインジケーター・保護タンクパッドという構成。
さてエクスプローラパックとラリーパックは、欧州エリアにおいて9月に発売される予定とのこと。また、これらとは別にアクセサリー類も用意される。好みのアクセサリーを希望するパックに追加することで、より個性を発揮させつつ個々の使い勝手向上も可能となるのだとしている。
さらに6月から7月にかけて「ヤマハテネレ700デモツアー」も開催される。これはヤマハのエキスパートガイドライダーと技術者のチームが6月上旬にヨーロッパのデモツアーを開始し、ドイツ、イタリア、スペイン、フランス、スイス、オランダ、ベルギー、そして英国を訪問するというもの。注文前にテネレ700を試すことができるだけでなく、すべての色と両方のアクセサリーパックのオプションを詳しく検討する機会にもなるだろう。
ぜひともエキストラパッケージ&デモツアーを日本国内でも実現してもらいたいものである。