テーラー・ロールド・ブランクを使ったルーフのクロスメンバーとセンタートンネルの部材が展示してあった。
説明員に「これはムベアの特許なのでは?」と聞くと、「これはムベアとは別に我が社が独自に開発した独自特許で造ったものです。ムベアは製鉄はしませんが、我が社は上流工程である製鉄から加工まで行ないますからコスト的にも優位性はあると思います。いま、自動車メーカーに提案しているところです」
と説明してくれた。
BAOSTEELのVRBの場合、厚/薄の差は50%まで可能で、この範囲なら複数の板厚を実現できるという。
ブースには、BAOSTEELの技術を集めたホワイトボディ(BIW=ボディ・イン・ホワイト)が置かれていた。BAOSTEELがムベアに対して競争力のあるテーラー・ロールド・ブランク材を供給するようになれば、自動車ボディ(とくに軽量化が航続距離に直結するEV)の作り方に変化が出てくるかもしれない。