じゃ、なぜ、今回の箱根新道での取り締まりが全国ネットで大々的に報道されたのかというと、「神奈川県警にとって自動車専用道路での取り締まりは初めて」だったから、それだけのことだ。なにしろ、全国に視野を広げれば、例えば愛知県は高速道路(名古屋高速)での実施を高らかにアピールしているし、警視庁も首都高速でテストらしきことを行っている。なにも神奈川県警が初めてということではないのだ。
それよりも、注目すべきは、神奈川県警が今回、なぜ自動車専用道路で取り締まりを行ったのか、ということ。なんと、「今までは生活道路での(移動オービスによる)取り締まりに力を入れていたが、最近、幹線道路での事故が増えてきたから」だそうだ。もちろん、「今後は幹線道路の事故増加対策として移動オービスの威力を発揮させよう」という意味なのだろうが、とりようによっては、「生活道路でばっか取り締まりしてたから幹線道路の方がお留守になっちゃった」とも聞こえる。もしかしてほんと?
冗談(?)はさておき、生活道路ばかりに目が向けられがちな移動オービスだが、今後は幹線道路での取り締まり機会が増えていくことは間違いない。生活道路に比べてクルマの走行スピードが絶対的に高いだけに、当然、赤切符の比率が高くなるだろう。不注意→1発免停なんて悲惨な目に遭わないためにも、今のうちに意識レベルを上げておきましょう!
地図提供:国土地理院