レポート日:2019年5月10日
オドメーター:1081km(足柄SA)/1139km(清水PA)/1199km(牧之原SA)
TEXT&PHOTO●福永貴夫(FUKUNAGA Takao)
東名高速が全線開通したのは、今から50年前の1969年。大井松田IC〜御殿場ICが開通し、東京から愛知県小牧市までの全長347kmの全線が繋がった。
その年、一台の名車が誕生している。勝つために生まれ、勝ち続けることを宿命付けられた「スカイライン2000GT-R(PCG10型)」がそれ。
その名車を含め、世界一売れたスポーツカー「フェアレディZ(S30型)」、全日本ツーリングカー選手権「Gr.A」に参戦した4年間で29戦29連勝という大記録を持つ「スカイラインGT-R(BNR32型)」の3モデルを、東名/新東名の各SA/PAで間近に見ることができる。
プリンス自工との合併を経た1969年2月に登場。日産の技術の粋が集められており、ツーリングカーレースで戦うために生まれた高性能マシン。打倒ポルシェを期して開発されたプロトタイプレーシングカー「R380」のノウハウが満載されている。
【主要諸元】
■全長×全幅×全高=4395mm×全幅1610mm×1385mm
■ホイールベース=2640mm
■トレッド=前:1370mm/後:1365mm
■車両重量:1120kg
■サスペンション=前:ストラット/後:セミトレーリングアーム(独立)
■ブレーキ=前:ディスク/後:ドラム
■タイヤ:前:6.45H-14-4PR/後:6.45H-14-4PR
■エンジン型式=S20型(直6DOHC 4バルブ)
■総排気量:1989cc
■最高出力=118kW(160ps)/7000rpm
■最大トルク=177Nm(18.0kgf・m)/5600rpm
16年ぶりに復活を遂げたスカイラインGT-R。1989年8月、BNR32型として登場した。その後、90年2月、グループAレーシングカーの要件が盛り込まれたエボリューションモデル「GT-R NISMO」が500台限定にて発売される。
【主要諸元】
■全長×全幅×全高=4545mm×全幅1755mm×1340mm
■ホイールベース=2615mm
■トレッド=前:1480mm/後:1480mm
■車両重量:1400kg
■サスペンション=前:マルチリンク/後:マルチリンク
■ブレーキ=前:ベンチレーテッドディスク/後:ベンチレーテッドディスク
■タイヤ:前:225/50R16/後:225/50R16
■エンジン型式=RB26DETT型(直6DOHCツインターボ 4バルブ)
■総排気量:2568cc
■最高出力=206kW(280ps)/6800rpm
■最大トルク=353Nm(36.0kgf・m)/4400rpm
東名高速全線開通年と同じ年の10月に発表された、初代フェアレディZ(S30型)。「Z –Car」の名前で親しまれ、78年までの8年間で世界販売52万台以上を記録した。Z-Lは、初期型の上級グレードとなる。
【主要諸元】
■全長×全幅×全高=4115mm×全幅1630mm×1285mm
■ホイールベース=2305mm
■トレッド=前:1355mm/後:1345mm
■車両重量:995kg
■サスペンション=前:ストラット/後:ストラット(独立)
■ブレーキ=前:ディスク/後:ドラム
■タイヤ:前:6.45H 14-4P/後:6.45H 14-4P
■エンジン型式=L20型(直6 OHC)
■総排気量:1998cc
■最高出力=96kW(130ps)/6000rpm
■最大トルク=172Nm(17.5kgf・m)/4400rpm