この久万高原ラリーから、梅本まどか選手が板倉麻美選手のコ・ドライバーとして合流。梅本選手は骨折による欠場明け、初のヴィッツCVTでの参戦、そして板倉選手と初めて組むラリーということで、不安と未知な要素を抱えてのラリーとなった。
しかし、競技が始まってみれば、板倉・梅本組は初日レグ1のSS1からクラス2番手タイムをマーク。SS3ではフロントの左右ブレーキキャリパーの不調を抱えてペースダウン。しかし、サービスで待つチームからのアドバイスを受けて冷静さを取り戻したのか、続くSS4では再びクラス2番手タイムを記録した。
マシンも完璧に修復されて2日目も順調にタイムを刻む板倉・梅本組。すると、13.5kmの最終SS8ではなんとクラストップタイムを記録する。
初のペアとは思えぬ快走を続け、2日間の合計タイムでもクラス2位となり、見事表彰台をゲット。
板倉麻美選手は2戦連続の表彰台、梅本まどか選手は記念すべき全日本ラリー初表彰台となった。
板倉麻美選手(ドライバー)のコメント
「久万高原はロングのSSのみで構成されたタフなラリーで、絶景の中を走るとても楽しいコースでした。初日後半はブレーキトラブルでペースを落としてしまいましたが、何とか走りきる事ができ、自分の運転を見直すいい機会になりました。
梅本選手とは初めてのコンビで、初心者同士不安もありましたが、意見を出し合って相談していくうちにお互いの息があって行くのを感じ、SS後半ではとても気持ちよく走れた上にSSベストも獲得でき、2位で終えることができました。
ターマック3戦目にして1番得るものの多いラリーだったと思います」
梅本まどか選手(コ・ドライバー)のコメント
「無事に完走したこと、そしてクラス2位という結果に本当にホッとしました。
板倉選手とのラリー、そしてヴィッツCVTでのラリーも今回の久万高原ラリーが初めてでした。前回の骨折でチームには迷惑をかけ、私自身もまだ痛みが少し残るなかでのラリーである一方、板倉選手が新城から唐津といい結果を出してきていたので、ここでも完走することができ、クラス2位になれたことは何より良かったです。
初日はトラブルもあったり、未知なことや大変だったこともたくさんありましたが、1日目より2日目、1本目のSSより2本目と回を重ねていくごとに板倉選手との息が合っていき、SS7が終わった後に『今のSS楽しかったね』と言ってもらえたことが一番嬉しい瞬間でした。
今はスポンサー様、チームのみなさん、そして板倉選手に感謝の気持ちでいっぱいです。
次までに今日学んだことを整理し、次に活かして手も完治させてグラベルに向けて準備していきたいと思います」
松井悠監督
「ターマック3連戦が終わり、ラリー経験の少ないクルーで、すべてのラリーで表彰台を獲得できたことは想像以上のリザルトでした。2018年TGRラリーチャレンジチャンピオンである梅本まどか選手の実力を、全日本ラリーでも表彰台を獲得することで証明することができ、とても喜ばしいことでした」
ラリー詳細は、梅本まどか選手のレポートをお待ちください。
写真提供:ウェルパインメディア